ゲーマーに人気のパールゲームズ(ベルギー)が2014年のエッセン・シュピールで発表した作品。ドイツ年間エキスパートゲーム大賞2015で推薦リストに入っており、これから発表されるドイツゲーム賞の入賞は確実とみられる。日本国内では英語版が流通していたが、人気で品薄になったため、日本語版が製作されることになった。
プレイヤーは各自5枚の建築物カードをもち、これらを使って建築物を建てるか、捨て札にして神々に捧げる。建物を建てるときは、ゲームボード上にコマが置かれ、カードは個人ボードの上にそれぞれの色ごとに重ねておく。このとき、以前に置いたカードも効果が発動する。カードの種類は6種類あり、赤い軍事カード、茶の資源カード、黄の交易カード、青の得点カード、紫の寺院カード、緑の様々な効果をもつカードがあり、どれに特化させるかによって展開が大きく左右される。
捨て札にして神に捧げるときは、捨てたカードの種類に関連する神の助力を得るが、捨てるカードが多ければ多いほど、その力は大きい。どこまで出して、どの時点で捧げるかの選択もしびれる。
ゲームボード上の蛮族の村をすべて包囲して攻撃するか、すべての寺院が建築されたらゲーム終了。カードの効果で得た得点を競う。どの行動を取ればアドバンテージが取れるかも悩ましく、カードのプレイと陣取り要素がミックスした作品だ。
・TGiWレビュー:デウス(Deus)