ドイツ街角インタビュー:ボードゲームとビデオゲーム

ドイツ中部、シュトゥットガルト近郊の都市ミュールアッカーにて3月14日、地元の中等学校主催によるボードゲームフリーマーケットが行われた。現地の新聞社はこのイベントにちなみ、ビデオゲーム・コンピュータゲーム全盛時代にボードゲームはどれだけ魅力的か、好きなボードゲームは何か、いつ遊ぶのが好きかなど、街角インタビューを行っている。
マルタさん(女性)
「孫が遊びに来たときときどきボードゲームをするわ。一番好きなのは『イライラしないで!(Mensch ärgere dich nicht)』。でも『マレフィッツ(Malefiz)』はとても時間が短いからお気に入りね。でもビデオゲームは遊ばないわ。」
ウヴェさん(男性)
「一番好きなのは『イライラしないで!(Mensch ärgere dich nicht)』。特に夜のひとときに子どもたちと遊ぶね。ビデオゲームもときどき遊ぶよ。ビデオゲームは適度じゃないといけないと思うけど、それならいいんじゃない。」
ヨナさん(女性)
「弟とボードゲームを遊ぶのが好きです。絶対のお気に入りは『モノポリー』。クラシックだけとよいゲームだと思います。ビデオゲームはそんなに遊ばないし、好きじゃないです。でも弟は大好き。」
オラフさん(男性)
「友だちとボードゲームを遊ぶのが好きだね。一番好きなのは『カタンの開拓者たち』で、いろいろな拡張セットを加えて遊んでるよ。以前はビデオゲームをよく遊んでいたけど、この頃はもう遊ばないな。でも年齢に合わせて遊ぶならビデオゲームもいいと思うよ。」
カリーナさん(女性)
「子どもとよく遊ぶのは『マウマウ(Mau Mau)』、『ロメ(Rommé)』、『カナスタ(Canasta)』、『アクワイア(Aquire)』、『モノポリー』みたいなゲームよ。特に週末一緒に遊ぶのが好きで、とっても楽しいわ。私の好きなゲームは『マウマウ』。Wiiなどのビデオゲームも遊ぶけど、古いボードゲームのほうが好きね。」
ペーターさん(男性)
「以前は子どもたちと、その後は孫と『ミューレ(Mühle)』『チェッカー(Dame)』『ハルマ(Halma)』『カナスタ(Canasta)』を遊んでいたけど、この頃はみんな大きくなったのでめったに遊ばなくなったよ。ビデオゲームは以前遊んでいたけど、そんな時代も過ぎ去ったね。」
ドイツでも定番は『カタンの開拓者たち』というわけではない。もっと簡単なものを子どもたちと遊ぶ人が多いようだ。そういう層にとって『イライラしないで!(Mensch ärgere dich nicht)』の存在は大きい。ドイツ人で知らない人はいないというこの双六ゲーム。サイコロで4つのコマをゴールさせるのだが、ほかの人のコマがあるマスに止まるとそれを振り出しに戻すことができる。ゴール寸前で振り出しに戻されるため、その悔しさがこのゲームのタイトルとなっている。ドイツでは100年以上販売されており、日本では『ソーリー!』というタイトルで販売されたことがある。
定番の易しいゲームを親子や祖父母と孫で遊び、それを続けることから、ドイツでは普段からボードゲームを遊ぶ文化が醸成されている。子どもたちと遊ぶときは一足飛びに難しいゲームを出さずに、簡単なゲームから続けていこう。
Mühlacker Tagblatt:Haben Sie Spaß an Brettspielen?

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