アサンテ(Asante)

商機を見逃すな
アサンテ
アフリカを舞台に商品を売買して財を築く商売ゲーム。ドイツ年間ゲーム大賞のノミネートされ、アラカルトカードゲーム賞で1位を獲得した『ジャンボ(2004年)』の後継作としてコスモス社(ドイツ)より発売された。翌年、コザイクが日本語版を発売。好評だった『タルギ』に続く2人用ゲームシリーズとして売り出している。「アサンテ」はスワヒリ語で「ありがとう」の意味。
最初に渡される20ゴールド。これを3倍の60ゴールドにすることがゲームの目標だ。そのため、品物を仕入れ、揃えて売ることで利益を出していく。
手番には5アクションを使って、カードの補充とプレイを行う。カードには商品の売買ができる商品カード、特殊効果をもった人物カード・動物カード、そして自分の前に出して何度も使える秘宝カードがある。商品カードの割合が少ないため、地道に仕入れて売るのは割が合わない。売るあてもない仕入れても不良在庫になるし、売りたい商品はなかなか入荷しない。
そこで活躍するのが人物カード、動物カード、秘宝カードである。これらを使って、手札を増やしたり、売れる商品に交換したり、相手を攻撃したりする。例えば、こんなカードがある。どれも使うタイミングがよければ儲けに直結するし、相手に大ダメージを与えるだろう。

  • 値切り屋:買うときは商品+1を得、売るときは商品-1で売れる
  • 遊牧民:相手の屋台にある商品をそっくりコピーする
  • 商人:相手がプレイした商品カードを自分も使える
  • ゴリラ:相手に手札を3枚まで捨てさせる
  • 陶器:商品カードを使わないで商品を換金できる
  • ブードゥー人形:相手から1ゴールド奪うか、その1ゴールドを商品にする

秘宝カードを使うとタップされ、手番の最後に戻ってまた使えるようになる。そのため計画的に手番を進められるようになって強力だが、出すときに相手に「聖地カード」というアドバンテージが与えられる上に、秘宝カードをコピーしたり、奪ったりするカードもあるので、活用できないことも多い。全てはタイミング次第だ。
すでに何ゲームか遊んでいるが、カードを使うタイミングがはまって一方的な展開になることもあるし、お互い大儲けができず拮抗することもある。ゲームの中盤、カードも商品も少ない時期から、手札をうまく組み合わせて、いかにして早く脱出できるかがポイントのようだ。カードの出方によって展開が毎回大きく異なるところが魅力的である。
Asante
R.ドルン/コスモス(2013年)+コザイク(2014年)
2人用/12歳以上/40分

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。