京都でジレンマ
タイルには池・コケ・紅葉・砂利という4つの地形がさまざまなパターンで描かれている。『カルカソンヌ』のように手札として1枚をもち、場のタイルに隣接して配置する。そして同じ模様でつながっているタイル枚数が得点になる。模様が複数のタイルにわたってずっと続いていれば、その分だけ得点。
各自、4つの地形から1つが得意分野となっており、得点が2倍になる。得意分野の地形が途切れないように広げていき、2点、4点、6点、8点と手番ごとに得点を増やしていくが基本。一方、ほかのプレイヤーが伸ばしているところはタイルを置いて地形を切り、それ以上得点できないようにする。
『インジーニアス(頭脳絶好調)』のように、ほかの人が伸ばしているところに便乗して伸ばしてもいいが、相手は得点が2倍なので差は開くばかり。そのため、あまり伸びないうちに途切れさせる作戦が有効なようだ。
とはいえ、ゲームが進むにつれて庭園は広がり、自分も相手も得するようなWin-Winのパターンも現れる。相手を潰すだけなら、自分を伸ばすほうが得なことも多い。あちら立てればこちら立たずで、自分が持っているタイルで一番得する場所が決めにくいというジレンマ。
長女と長男と3人でプレイ。目先の利益で長女が伸ばしていた池に便乗したら、高得点を与えてしまったので妨害路線に変更。それだと自分の得点が伸びない。その間に長男がいくつかの島を作り、いろいろなパターンで伸ばせる布石を打ってきた。しかしその布石が生かされる前にゲーム終了となり、あちこちで池を伸ばしまくった長女が100点を超える得点で勝利。タイルの置き方についてゲーム中にいろいろな発見があった。
京都
R.クニツィア/メビウスゲームズ(2013年)
2~4人用/8歳以上/20~30分