シュピール’13:冒険企画局

ヤポンブランドと並んで、毎年シュピールに出展しているのが冒険企画局だ。TRPGがメインの出版社だが、今年は『シェフィ(Shephy)』というソロプレイ専用のカードゲームを出展した。試遊卓では、外国の方がうんうん唸りながらプレイしている。近藤功司代表にお話を伺った。
Shephy
やたら長考している外国人。独りだから何時間考えてもOKだ。
『迷宮牧場の決闘』で多人数用、『迷宮砦の攻防』で2人用を作り、今度は1人専用に挑戦してみたいと思ったのが制作のきっかけ。1人専用のボードゲームは、海外では『ロビンソン漂流記(2Fシュピーレ)』などいくつか例があるものの、未開拓のジャンルである。「魅力あるジャンルです」と近藤さん。
『シェフィ』は、ヒツジを1匹から1000匹に増やすカードゲーム。仮想ライバルより先に増やさなければいけないが、せっかく増やしたヒツジを減らすアクシデントがこれでもかというほど襲いかかる。デザイナーはポーン氏。翌週のゲームマーケットでは完売御礼が出た。


日本国内では16日に一般発売されるが、シュピールではデモのみに留まり、販売はしていなかった。その理由はコストの問題だという。スーツケースに入るくらいの少数持ち込みならば可能だが、それ以上の規模になるとライセンス販売か、中国で安価に生産しないとヨーロッパ市場に持ち込めない。「文化かビジネスかという問題ですね。」
しかし、この余裕ぶりがかえってゲームを面白く見せていたことは確かである。

奥まったブースなのに賑わう冒険企画局のブースに「会場変更で導線ができていないからでしょう」

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