ザコキャラで瀕死
はじめに各自、自分のキャラクターを選ぶ。キャラクターは科学者、探偵、霊能者、記者など8種類で、ちょっとずつ能力が異なる。今回、私が取ったのは家相占い師。タイルをめくるとき、2枚取って好きな方を選べるという能力があり、危ないタイルを回避できる。
全員エントランスからスタートする。1回の手番に移動できるのは2タイルまで。行きたい方向を決めて、そこにタイルがなければ山札から引いて置く。何が出ても、入っていなかければならない。部屋によって狂気カードを引いてメンタルポイントを下げられたり、イベントカードでモンスターと戦闘したり、アイテムカードを手に入れたりする。メンタルポイントは0になると発狂して、仲間に襲いかかるので注意。
モンスターとの戦闘は1~10のカードをシャッフルして1枚引き、敵役のプレイヤーが同様に引いた1枚と数を比べる。差分がダメージなのだが、強さの差は完全にイーブン。ザコもボスも同じ仕組みなので、ザコキャラでいきなり瀕死の重傷を負うこともあれば、ボスキャラで楽勝ということも。倒せばアイテムが手に入るが、むやみな戦いは危険だ。
さてこのゲームにはタイトル通り、13のシナリオが入っている。各シナリオには設定、準備するもの、特殊ルール、そして特定のタイルが出たときに読む「手がかり」が書いてある。この手がかりの中から、勝利条件が浮かび上がる仕組みだ。だからみんなで手分けして、タイルをどんどんめくっていかなければならない。みんなのヒットポイントとメンタルポイントが続く限り……。
シナリオ1「1000の部屋を持つ館」にチャレンジ。序盤に出てきたネズミで、敵役の鴉さんが「俺、ネズミ年ですから」といいつつ強いカードを引きまくり、こちらは息絶え絶え。2人がほとんど戦闘不能状態になり、ゲームは絶望的な状態になった。しかしその鴉さんが、狂気カードを引くところを強運で耐え、発狂した私が落としていったカギで「封印室」を開けてボスキャラのゴーレムと対決。勝ち目がなかったかに見えたのに、見事打ち破った。
しかしゲームはこれで終わりではなく、エントランスまで戻らなければならない。残りの2人が発狂して鴉さんを追いかける。途中で1人のメンタルポイントを回復することで攻撃を回避し、無事脱出成功。私は発狂したまま、燃え落ちる屋敷に取り残された。
狂気カードと戦闘の引き運が強いところと、タイルがめくられるたびにシナリオブックを参照しなければならないところがネックだったが(TRPGプレイヤー的には普通とのこと)、一寸先は闇という幽霊屋敷の雰囲気がよく出ていて、まるで本当に迷いこんでしまったかのようなリアリティを感じた。
ゴーストハンター13タイルゲーム
安田均&グループSNE/コザイク(2013)
1~5人用/12歳以上/60分