潜入スパイ大脱出(Infiltration)


虎穴に入らずんば虎児を得ず

産業スパイが厳重に警備された会社施設に潜入し、データファイルを盗む出すゲーム。毎ラウンド振るサイコロで、制限時間がどんどんなくなっていく間、どれだけ奥まで入り、どこから引き返すか、スリルあふれるゲームである。

カード1枚が1部屋を表しており、カードが奥まで並んでいる。全員一斉に、進む、戻る、部屋のアクションを行う、アイテムを使うなどのアクションを選択して公開。手番順にそのアクションを実行していく。

潜入スパイ脱出

誰かが新しい部屋に入るとカードがめくられる。めくられただけでイベントが発生する部屋も。部屋にはデータファイルコマがあり、早い者勝ちで取る。これがゲーム終了時に得点になるのだが、それは無事帰れればの話。

全員の手番が終わると、サイコロを振って、ディスクの数値を増やす。これがマックスの99まで上がったとき、まだ脱出できていないプレイヤーは警備員に捕まったことになり、得点計算に参加できない。げーむが進むにつれて、サイコロの数ブラスアルファが加算されるため、終わるのは意外なくらい早い。「あと30残っているか。これから1ラウンドに5か6くらい進むとして、あと5,6回だって?! これは戻るしかないな・・・・・・」

早めに帰ってきておいて、出入り口付近で稼ぐという方法もあるが、そのへんはたいていもうデータが取り尽くされているため、できるだけ奥で粘ることになる。いよいよ間に合わなくなるわけだ。

3人プレイで30分。あまり稼いでいない私が途中で危険を察知してさっさと引き返す。ほかの2人は何かアイテムを使わない限り絶体絶命で、勝てる状況だった。でもそのままでは面白くないと、アイテムで部屋を爆破。これによって全員が負傷した上に、1手番を無駄に使ったせいで勝率が3分の1になってしまう。最後のサイコロで劇的勝利を・・・・・・とはうまくいかず、全員失敗となった。

サイコロの目に翻弄されながらも、それゆえに先が読めないスリルがあって盛り上がった。一番奥の部屋まで侵入することは、果たしてできるのだろうか?

Infiltration
D.ヴァッカリーノ/ファンタジーフライト、アークライト(2012年)
2〜6人用/14歳以上/30〜45分

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