ギザ・偉大なピラミッド(Giza: The Great Pyramid)

建設現場が遠かった

ギザは、クフ王など三大ピラミッドがそびえ立つ最も有名な地域である。ファラオの命令により、ここで労働者をうまく配分してピラミッド建設に貢献し、名声を競う。出版社もデザイナーもアメリカだが、カードが一切なく、得点はエリアマジョリティというドイツゲーム風の作りである。ピラミッドのパーツを1つ載せるだけでもたいへんで、その分だけ達成感がある。

ギザ

毎ラウンド、手番順のビッドから始まる。前のラウンドで後手番だった人から、手番トラックにコマを置いて選択。それぞれボーナスがあるが、先手番ほど弱い。ひとまず狙うのは収獲が2回できるボーナス。何をするにも食料が必要だ。

手番順が決まったら、3アクションずつ実行して、労働者を移動するか食料・工芸品を生産する。生産エリアでは、労働者が多いほどたくさん生産できるから、序盤は収獲エリアに労働者を集めて、一気に食料を手に入れておこう。食料が確保されたら、石切り場へ。ここでピラミッドのパーツを建設現場まで押していく。

手番が終わるごとに、ピラミッドのパーツがあるそりに労働者が3人以上いれば、そのパーツを押すことになる。順番に食料をビッドして、合計数によってソリが何マスか進む。建設現場まで到着したときに、労働者の多い順に得点が入る。だから労働者の多い人は食料を頑張って出し、少ない人は飢えない程度に手を抜いて下位の得点をもらう。

ピラミッドは3段になっており、2段目と3段目は、リフトを使って持ちあげなければならない。ここにも労働者を置いて、食料をビッドするが、ここでは提供した食料の多い順に得点が入る。

ピラミッドに2つのパーツが置かれるたびに、工芸品で装飾する。予め労働者と食料を払って作っておいた工芸品を一斉に握って、多い順に得点。さらに一段完成するたびに、ラー神殿にいる労働者が多い順に得点する。たいへんな石運びはほかのプレイヤーに任せて、工芸品をせっせと作ったり、ラー神殿に人を集めておくのもひとつの戦略である。10ラウンドで、合計点の最も多い人が勝ち。

序盤に食料をどんどん使って石材を運んでいたが、食料を使いすぎて工芸品が作れない。一方、サガエさんは石材運びをせずに工芸品作りに励む。工芸品の競りを嫌って石材運びのスピードが鈍った。最後は、一か八か石材を進めてみたものの、carlさんがそれに乗じて逆転優勝。得点機会が少ないので、チャンスを逃してはならない。

ピラミッドパーツは9つあって、全部組み合わせるときちんとしたピラミッド型になるのが美しい。

Giza: The Great Pyramid
D.ハバラー/メイフェアゲームズ(2012年)
3~4人用/12歳以上/90分
ショップ検索:ギザ

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