昨年までは審査員が選んだノミネート作品から一般投票によって大賞を決定していたが、今年からはノミネート・大賞ともに全て選考委員が決める方式に変更された。受賞傾向に大きな変化はなく、昨年の『ハンザ・テウトニカ』に続いてフリーク寄りの作品が選ばれている。
『ランカスター』はイングランド南部の領主となって、配下の騎士を地方などに派遣して力を蓄え、来るべきフランスとの戦いで手柄を立てるボードゲーム。法案への投票があり、自分に有利な法案を通せるかも勝敗のカギとなる。昨年のドイツ年間ゲーム大賞では、『世界の七不思議』などと並んでエキスパート賞にノミネートされた。
選考委員会は「『ランカスター』は奥の深いチャレンジングなゲームで、デザインが美しく、コンポーネントもたいへんよい。ルールは明瞭で、90分というプレイ時間は比較的短い。上級者向けで、ほかのノミネート作品と比べるとやや複雑である」とコメントしている。
【オランダゲーム賞2012】
大賞:ランカスター(Lancaster / クイーンゲームズ)
ノミネート:電力会社:最初の火花(Hoogspanning: De Eerste Vonken / 999ゲームズ)
〃 :モンド(Mondo / ホワイトゴブリンゲームズ)
〃 :忍者刀(Ninjato / ホワイトゴブリンゲームズ)
〃 :タケノコ(Takenoko / マタゴー出版・アスモデ)
・Nederlandse Spellenprijs:De verkiezing van 2012
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