新春ゲーム合宿

毎年お正月とお盆に行なっているゲーム合宿は、今年19回目を迎えることになった。大雪の中10人が集まり、温泉や鍋を楽しみながら明け方まで15時間、ボードゲームを堪能した。
ノボレ!(Climb!)
五指でカードの穴を押さえて山を登るカードゲーム。右手か左手か、どの指から登り始めるかで先の先を読みたくなるアブストラクト風。しかし指が意外に曲がるので読めないところがある。神尾さんが初っ端からカードをずらして滑落。私は2ラウンド目で指を間違えて滑落。ぽちょむきんすたーさんが奇跡の五指連続制覇で1位。
ノボレ!
エクストラ(Extra!)
5つのダイスから2ペアを作るシド・サクソンのゲーム。1人1人別々の用紙に作ったペアを書き入れる。『キャント・ストップ』のような趣があるが、はじめはマイナスから始まるのと、1つ取り除いたダイスが規定数を超えるとゲームオーバーになるのがきつくて楽しい。チャンスの少ない2(1ゾロ)を逃さなかったcarlさんの1位。

株の恍惚(Aktienrausch)
『フォーラム・ロマナムの商人』の作者F.イゼンゼーが昨秋のエッセンで発表した新作カードゲーム。株を買って社長となり、株価を上げて配当を得る。自分が持っている株の配当を得られるかどうかは、テクニカルなカードプレイが要求されて面白かった。独占株を最高値で売り抜けたdjさんの1位。最後に株の大暴落を誰が起こすかもエキサイティングだった。

ここで恒例のボードゲーム交換会。前回同様、トランプを使ったゲームの評価、評価順にチップの配布、入札という手順で行った。大箱ゲームを小箱ゲームに交換できて満足。前の交換会で出てきたゲームが、遊んだ後に戻ってきて、また別の人が手に入れるという循環ができるのもよいことである。今回の1番人気は『インダストリィ』だった。
カラヤのスルダン(Sultans of de Karaya)
体制側・反逆者側・中立側の3つのグループに分かれてそれぞれの勝利条件を目指す正体隠蔽ゲーム。顔色や発言からキャラクターを推理するが、キャラクターはほかの人と交換可能で、今のキャラクターのまま勝利を目指すか、有利のキャラクターにつくかの判断も問われる。暗殺者と王様が隣同士で笑うしかなかったり、役人が強制的にキャラクターをオープンさせて思わぬハプニングが起きたり、非常に盛り上がりまくった。

ハワイ(Hawaii)
島を移動し、タイルを買って、自分の村を大きくするゲーム。ハンス・イム・グリュック社が昨秋発売したゲーマー向けの新作。毎ラウンド、買い物ポイントを集めないと得点できず、そのハードルがどんどん上がっていくので緻密な計算が求められる。初手で移動が楽になるタイルを取ったのが奏功して、節約した足を航海につぎ込むことができ、強力なタイルや大量得点。一切果樹園を取らなかったため、終盤は厳しかったが逃げきった。

ウボンゴ3D(Ubongo 3D)
立体のコマを組み合わせてお題のかたちにするパズルゲーム。一瞬でできるときと、いつまで経ってもできないときがある。できたときのうれしさ、できなかったときの悔しさで癖になりそう。ソロプレイだが、早く終わった人が余裕の発言をしてまだの人を焦らせるなどといった心理的な要素も加えて楽しんだ。aveさんが貫禄の勝利。私はというとできないことのほうが多くて最下位だった。

髑髏と薔薇(Skull & Roses)
各自ドクロカードとバラカードを仕込んで、バラカードを何枚めくれるか競うチキンレースゲーム。1枚ずつカードを出して、ある時点で何枚バラカードをめくれるかビッドする。最高ビッドをした人がチャレンジ。ドクロなしにビッド数だけめくれれば1勝で、2勝すれば勝利となる。ドクロカードを出しておいてビッドするという引っ掛けでブラフを効かせることができる。ほかの人のカードを削って有利になったが、連続してチャレンジ失敗。最後はもう1枚のビッドで尻込みして勝利のチャンスを逃した。終始有利な状況だったぽちょむきんすたーさんの勝利。

バグズと仲間たち(Bags & Co.)
裏返しになったモンスターを、片手で1枚ずつめくって3枚1組を探すパターン認識ゲーム。似たような形のモンスターが多くて困る上に、毎回何枚かのタイルを抜いており、絶対揃わないものもある。集めかけたモンスターを横取りされたり、混ぜられたりと賑やかに楽しんだ。私が3組集めて勝利。
ライナー・クニツィアの革命万歳(Long Live The Revolution!)
赤と青しかないカードを1枚ずつ出して、多く勝った色の手札・取札で得点するカードゲーム。カードを節約すれば負けるし、出せば得点源を失うかもしれない。クニツィアらしいジレンマを手軽に楽しめる。勝ちそうな色でない色で、数字の小さいカードを出して節約し、場札とほかの人の高いカードに便乗して1位。最初はジレンマが強すぎてどうしたらいいか分からなかったが、次第に見えてきたような気がする。
屋台料理大食い勝負(Taiwan Snackbar)
食べ過ぎないように程々にカードを引いていくカードゲーム。山札の中に入っている「もうたくさん」カードは毎ラウンド増えていき、ロシアンルーレットのような緊張がある。山札から引いて手札を増やす段階が、あるとき急に押し付けあう展開に変わるのがいい。無理かと思ったら大丈夫だったときの安堵、余裕かと思ったらいきなりアウトだったときの驚きが病みつきになる。秋のゲームマーケットでは早々と売り切れてしまったそう。
ぽんこつペイント(Ponkotsu Paint)
直線と円だけでお題を表現し、当ててもらうお絵描きゲーム。昨年のゲームマーケットで発売された同人ゲームで、仲間内だが高い評価を集めている。画数の低い順にチャンスが回ってくるので、直感的に分かってもらえるぎりぎりのラインを探る。発想力が求められるクリエイティブなゲームである。昨年の夏、かゆかゆさんが描いていたのを思い出し、ボードのフレームを使って構図を工夫して1位。

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