初心者?とフリーク

 ドイツのサイトでよく見かけるのが「たまたま遊ぶプレイヤー(Gelegenheitsspieler)」と「たくさん遊ぶプレイヤー(Vielspieler)」。前者は「初心者」、後者は「フリーク」と訳しているが、少しニュアンスが違う。

 「たまたま遊ぶ」というと、余った時間に付き合い程度という感じ。「Gelegenheits-dieb」は常習犯ではない出来心からの泥棒という意味だ。一方「たくさん遊ぶ」というと、わざわざゲームをするために時間を作る感じがする。

 初心者でもはまってしまってたくさん遊んでいる人。頻繁に更新されているボードゲームサイト運営者の中には、始めたばかりではまっているという人が結構いる。

 一方、経験者でも飽きてしまってたまにしか遊ばない人もいるだろう。古株のゲームサークルに昔から参加していて、この頃面白いゲームがないと言わんばかりにおしゃべりばかりという人など。

 これにぴったり対応するのが、以前「プレイスタイル」を書いたときに田中文啓さんが提案された「人生におけるプライオリティー」。要は過去に関係なく今、どれくらいゲームを楽しみたいと思っているかということだ。

 「フリーク」や「マニア」という訳はネガティブなニュアンスがあるとは言え、人生におけるプライオリティーが高い人をよく表している(高すぎるからネガティブになるとも言える)。問題はプライオリティーの低い人、たまたま遊ぶ人を一言で何と言うか。

 例えば私が帰省したときだけ誘われてゲームを遊ぶ友達は「初心者」とは言えない。楽しんでくれるのは確かだが、自主的に遊ぼうという「心」はまだあまりない。素質はあると思うのだが。

 というわけで、経験の有無を問わずに現在プライオリティーの高くない人を何と呼ぶか、さらには「フリーク」や「マニア」に代わる日本語はないか、皆様の知恵を拝借したいのです。

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