秋葉原水曜日の会 07/09/05

秋葉原水曜日の会 07/09/05

昨日のヤポンブランドに続いて2日連続秋葉原。今日で第111回だという。初参加者が毎回のようにいるので、これまで参加したことのある人を数えたら何百人にもなりそうである。卓の回転が早く、次々人がやってくるので途中参加でもあまり待たない。ミクシィでは13:30からスタートと告知されているが、お店は12:00から空いており、早ければ12時台からゲームが始まることもある。なので早く行けば行くほど遊べるゲームも増えるという次第。ゲームの選択としては5,6人でも遊べ、30~45分程度で終わるゲーム(多くはカードゲーム)が重宝するようだ。

晴れたらいいねグレイブディガー深海に眠る財宝ラサント|キャッシュアンドガンズ|シット!

晴れたらいいね(Wind und Wetter / H.リースケ / ウィニングムーブズ, 2007)

晴れたらいいね日本も天気は変わりやすい

刻々と変わっていく天気を乗り越えて、自分のコマを村に帰らせるゲーム。原題の”Windund Wetter”は「雨ニモマケズ風ニモマケズ」ぐらいの意味で、同タイトルのゲームが1983年に発売されている。最新のメビウス便。
 自分の番にはまずお天気マーカーを好きなところに置ける。晴れマーカーは砂漠に置けば通行不可になるし、湖に置けば干上がって通れるようになる。自分の道を作り、他人の道をつぶす。誰が一番進んでいるかを見て妨害したい。
 続いて自分のコマを6歩移動。同じマスには2人までしか入れないので、密集するとお互いに立ち往生してしまう。お天気マーカーでルートを作るか、遠回りしていくか。
 お天気マーカーは、コマのあるマスに置くこともできる。急に通行不可になったそのマスにいるコマは隣へ避難。避難の方向は、お天気マーカーを置いた人が決められるから、自分のコマは進め、他人のコマは戻してしまおう。周囲に避難先がないと振り出しに戻されてしまうから、コマが混み合ったエリアは危険だ。
 さて2周に1度、ボード上を風が吹いてお天気マーカーが全部ずらされる。サイコロを振って指定された方向へ。とばっちりを受けて窮地に立たされるコマもいれば、道が開けるラッキーなコマもいる。情報公開性が高いゲームだが、これで状況がほどほどにかき混ぜられるので気が楽だ。
 誰かが自分のコマ全部をボードの反対側半分に渡したらゲーム終了。村まで着いたコマは3点、反対側までいったコマは1点、そうでないコマはマイナス点で勝負する。計算は簡単なので、終盤は得点の読み合いになるだろう。
 戦略としては1人だけどんどん進めて村に入れる方法と、全体的に進めて早くゲームを終わらせる方法がある。「今、ゴールしても勝てない」という状況でゲームが終わらなさそうになる中、隙を突いて5人を全部入れた私の勝ち。トップ目を見逃してくれなさそうなメンバーだったが、天気の変わり目が場を混乱させた。
 戦略7割、運3割くらいでバランスの取れたよいゲームだと思う。天気が変わるドラマも楽しい。

グレイブディガー(Gravediggers / R.クニツィア / トワイライトクリエーションズ, 2007)

カウンティングと読み合い

墓荒らしで宝を設けるゲーム。クニツィアの新作と聞いて注目していたが、ピアトニクから発売された『銀行強盗』のテーマを変えただけのゲームだった。ゲーム内容はこちら
 『銀行強盗』ではまず銀行にお金を預けるのが不自然だったが、こちらは墓守が墓に宝(が入った棺)を埋葬するという設定で納得がいく。高価な宝をどこに埋めておいたか覚えておいて、その墓場が競りにかけられるときは高額なビッドをするのだ。しかしそれを掠め取ろうと特殊効果を持ったキャラクターが仕込まれていて……。特殊カードのイラストもおどろおどろしくて好き。
  墓場のカードはほとんど内容が分からないまま競りに参加することが多いので一か八かになりがちだが、後半になるほど残りカードのカウンティングが効いてきて読みやすくなる。予想外に大量の宝が入っていて、それを察知して多額のビッドをしたしむしゅさんがダントツ1位。欲張らず確実に集めていた私は今一歩及ばず。「えー、何置いたんだよ~?」「大したものじゃありませんよ」などと会話しながら腹を探っているなお一層面白い。

深海に眠る財宝(Die Schatztaucher / R.クニツィア / シュミット, 2006)

揃えて集めよう

今回のメビウス便。ゲーム内容はこちら。基本はダイスゲームなので運の要素は大きいが、同じ種類の宝を早く集めてボーナスをもらう戦略などはクニツィアらしさが光る。
序盤からダイスでXXが出て全く潜れない中、弱気に貝殻など集めていたらボーナス。クラーケンのいる列はできるだけ避け、終盤に交換タイルで手に入れた宝箱でもボーナスを取って草場さんと同点1位。タイルの集め方の駆け引きが面白かった。

ラサント(Rasant / F-J.ラミンガー / アミーゴ, 1993)

レース&トリックテイク

中央に並んだ車の順番を見ながらトリックテイクをするカードゲーム。原題は「ものすごく速い」の意。追い越した車が多いほど得点が高い。
 リードカラーから競り上げ式。出せない人・出したくない人はパスする。一番大きい数字を出した人が得点するが、何点入るかは車の並び方次第。その色で一番後ろにいる車から後方が全部前に行き、その台数だけ得点になる。上記の写真の状態なら、緑で勝てば8点、青で勝てば5点、赤で勝てば2点、黄色で勝てば1点。
 黒のジョーカーも含め、数字の大きいカードをどこまで温存しておくかがポイントだ。先に出してしまえば高得点のチャンスを逃し、後まで取っておけば低得点で出さなければならなくなるかもしれない。低い点数のカードでも、前の場で高得点のカードが出されまくっていればチャンスがある。
 最初の手札が低い点数のカードばかりで、なんとかチャンスを伺っていたが全く絡めず堂々のビリ。1位は豊富なジョーカーカードを高得点チャンスにつぎ込めた草場さんだった。

シット!(Shit! / R.シュタウペ / アドルング, 1996)

みんなしゃがんだ隙に

全員一斉にカードを出して、場札に数字が一番近い人が差額をもらえるカードゲーム。差額は大きいほどいいから、場札からちょっと遠いカードを皆出そうとする。でも遠すぎるとほかの人に取られちゃうかもしれない。その勘というか判断が試される。
 カードの補充は自動ではない。シットカードを出して、1回お休みして補充しなければならない。その回は、ほかの人にとってはこの上ないチャンス。差額の大きいカードを出して高得点をたたき出したい。どこで補充し、どこで強気に攻め、どこで確実に取りに行くかを全員の手札の枚数などを見ながら考えるのだ。
 ふと間違って出したカードが通って30点以上の大量得点。このリードを確実な得点で稼ぎ、最後に6人中3人がシットカードしかない状況で20点を稼いで1位。通ったの通らなかったので1回1回盛り上がった。シュタウペ最強、アドルング最強。

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