ラセルダ×人類の発明史『インベンション:知の進化』日本語版、8月上旬発売
石器時代から現代までの発明史をテーマとしたワーカープレイスメントゲーム。『ギャラリスト』『リスボア』『カンバンEV』『ウェザーマシン』『オン・マーズ』と同様、ラセルダによるデザインでイーグルグリフォンゲームズがキックスターターを経て今春発売した(キックスターター版のアップグレードキットは含まれていない)。
各ラウンドで指定された駒をボード上のアクションスペースに配置して、発明の元となる「アイディアの提示」や実際の「発明」、世界に対しての「発明の共有」などを行い、創造点(IP)と発展タイルを獲得していく。連鎖アクションで1ラウンド中に複数の行動を取れるが、アクションスペースに配置できるのは横列ごとに1つまで。どの順番でどのようにアクションを行っていくか、計画性が問われる。
カードが発明アイデアを表しており、発明されるだけでなく、世界と共有することで効果を高めることができる。既定ラウンド数が終了すると時代が切り替わり、現代に到達した時点でゲーム終了。ゲーム中に獲得した創造点と、発展タイルから得られる創造点を合計し、勝敗を決める。
短期的な戦術を長期的な戦略に基づいて構築していくという、ラセルダが得意とするデザインで唸らせる新作ゲーマーズゲームだ。
内容物:ゲームボード 1枚、ルールブック 1冊、プレイヤーエイド 4冊、社会ボード 4枚、アクションエイドカード 2枚、クロノス駒 1個、エポック用の柱 4個、シーズン用の柱 8個、市民駒 120個、連鎖アクショントークン 12個、アイディアカード 48枚、技術タイル 21枚、文化タイル 21枚、経済タイル 21枚、富タイル 25枚ほか
オペラ座の事件を推理『クロノロジック:パリ1920』日本語版、7月27日発売
『チューリングマシン』のデザイナーコンビによる推理ゲームシリーズ第1弾で、オリゲームズとスーパーミープルが今夏、共同出版する。パリのオペラ座を舞台に、情報を集め、怪しい人物や被害者の足取りを追い、いちはやく事件を解決することを目指す。
登場人物は皆建物の中におり、各部屋を「1時間毎に必ず1部屋移動する」という決まりで動いている。手番には、人物または時間タイルと場所カードを組み合わせ、タイルの窓から見える数字で「その人物は、その場所に何回行ったか」「その時間に、その場所には何人いたか」という情報が得る。シートにメモをして、他プレイヤーよりも先に真相にたどり着けば勝利となる。
情報には自分だけが得られるものと、全員で共有するものがあり、他プレイヤーがどの組み合わせを選んだかもヒントになる。足取りを推測していく推理は、単なる論理パズルというだけでなく、捜査をしている感覚を味わえる。また3つの事件にシナリオ(問題)が5つずつ用意されており、慣れてきたら難易度を上げて何度も挑戦できるようになっている。
テンデイズゲームズ:クロノロジック:パリ 1920 日本語版