
アメリカのフロンティア開拓を描いたタイル配置ゲーム。オリジナルはハンス・イム・グリュック(ドイツ)から2007年に発売された作品。ドイツでの受賞はなかったが、フィンランドとスウェーデンで年間ゲーム大賞のファミリーゲーム部門にノミネートされた。デザイナーの夫婦はこの後『ラッタス』を発表している。本作の他言語版が発売されるのは12年ぶり。ボックスを一回り小さくし、コンポーネントを改良し、バリアントルールを加えた。
手番には4枚の手札から2枚を出して、対応する座標に建物か人のコマを置く。建物の周りに人のコマを置くか、人のコマの周りに建物を建てると得点や効果が得られる。得点や効果は建物によって異なり、周囲にいる人のコマの数だけ得点になるという教会、追加手番や地形のジョーカーを手に入れられる駅舎・お店、開けてみてのお楽しみという金鉱・炭鉱などがある。
人のコマが複数の建物に隣接していれば、どれからも得点が入る。そのため複数の建物を近くに置いて大量得点を狙うため、ボードのあちこちに建物が密集して街ができていく。中量級ユーロゲームの佳作が復活する。