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ラブレター(Love Letter)

お姫様持ってたら負けた

封筒に入った16枚のカードと4枚のチップ。500円で販売された国産カードゲームが、2012年の日本ボードゲーム大賞に選ばれた。昨年の春のゲームマーケットで発表され、秋にはアメリカのAEG社が英語版を発売。複雑化する新作の中で、これだけシンプルなゲームに人気が集まるのはすごいことである。

ゲームの目的は、小さな王国に住むお姫様か、その側近に恋文を渡すこと。最後に最もランクの高いカードをもっている人が勝つが、お互いの正体が分からない。

ラブレター

カードは1の兵士から8の姫まで8種類あり、各自1枚ずつもってスタートする。自分の番には、山札から1枚引いて、1枚をプレイ。カードには次のような効果があり、強いカードほど脱落するリスクが高い。

  1. 兵士:ほかの1人の手札が何かを言って、当たっていたら脱落させる(強いカードほど推理されやすいので、脱落の危険がある):5枚
  2. 道化:ほかの1人の手札を見る(偵察に):2枚
  3. 騎士:ほかの1人と手札の強さを比べ、弱いほうが脱落する(自分が脱落することも):2枚
  4. 僧侶:1周の間、カードの効果を受けない(強いカードを守ろう):2枚
  5. 魔術師:自分かほかの1人の手札を捨てて引き直す(自分の弱いカード、他人の強いカードを交換しよう):2枚
  6. 将軍:ほかの1人と手札を交換する(お互い正体が分かってしまうので注意):1枚
  7. 大臣:効果なし。ただし山札から5以上のカードを引くと脱落してしまう:1枚
  8. 姫:プレイできない。魔術師などで強制的に出させられたら脱落してしまう:1枚

最後は強いカードをもっている人が勝つわけだから、2枚のうち弱いほうをプレイして、強いほうを手札に残すのが基本となる。弱いカードはお互いの正体を絞りこませる効果があり、推理の面白さがある。とはいえ引き運もあって盛り上がりどころも十分。

ゲームは山札がなくなるか、1人以外全員が脱落したら終了。前者は残っている人が手札を公開して、一番強かった人の勝利。後者は生き残った人の勝利。1ゲームが数分で終わるので、チップを使って先に2~3勝という選択ルールを用いてもよい。

手札が1枚といえば『クク』があるが、ギャンブルではなく推理の要素を加え、複数のカードが織りなすさまざまな展開が楽しめる傑作。

Love Letter
カナイセイジ/カナイ製作所(2012年)
2~4人用/5分
ゲームストア・バネスト:ラブレター

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ゲームマーケット2013大阪、参加者1800名

ゲームマーケット2013大阪が10日(日)、大阪マーチャンダイズ・マート(中央区大手前)にて行われ、昨年の1500人を超える1800人が参加した。

前回の85団体を超える102団体が出展。出展者、参加者とも前回の2割増となっている。昨年浅草で行われたゲームマーケット2012秋同様、インディーズゲームのブースに人気が集まり、売り切れが続出した。大阪に本部をもつNPOゆうもあのこどもゲームコーナーも大いに賑わった。

主催のアークライト社は、次回のゲームマーケット大阪も来年の3月に開催できるよう調整しているとのこと。

Game Market:ゲームマーケット2013大阪は無事終了いたしました
ふうかのボードゲーム日記:ゲームマーケット2013大阪へ行ってきた