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シュピール’25:スカウトアクション

10月23~26日にかけてドイツ・エッセンで開催されたシュピール’25にて、ドイツのボードゲーム専門誌『フェアプレイ』による恒例の新作人気投票「スカウトアクション」の最終結果が発表された。最終結果は以下の通り(数字は5段階評価の平均)。

投票は予め登録をしておいて、フェアプレイのブースで端末を見せるとQRコードで認証する仕組みで、現地に行った人のみが投票できる。結果は2日目から数時間おきに更新され、これを見て未チェックの作品を遊びに行く人も多い。

1700タイトル以上(投票対象は1300タイトル)の新作が発表される中、中小の出版社が注目を集めるほぼ唯一の手段といってもよく、そのため関係者による組織票の疑いも拭えないが、昨年1位の『エンデバー:ディープシー』と『ボムバスターズ』が後に数々のボードゲーム賞に選ばれるなど、一定の信頼性は保たれている。

今回も投票者によるジャンル分けに基づいて集計結果が発表された。ゲーマーズゲームでは2人用ゲームの『コンパイル』(日本語版はEngamesから既発売)が1位、キッズ・ファミリーゲームではQRコードを使った協力ゲーム『Boss Fighter QR』が1位となっている。5位の『ゴーストリフト』はEngamesが出展した日本人作品で、ゲームマーケット2025秋の発売が予定されている。

「新作」ながら今年もいくつか日本語版としてすでに発売となっており、今後それ以外の作品も日本語版として発売されそうだ。

経験者・エキスパートゲーム(24票以上)
1位:Compile(コンパイル)4.5
2位:Last Droids 4.4
3位:1ers Contacts 4.3
3位:Artengarten 4.3
3位:Forest Shuffle: Dartmoor 4.3
6位:Am Goldenen Fluss 4.2
6位:Kavango 4.2
8位:Kuldhara 4.0
9位:Finspan(フィンスパン)3.8

12~23票の高評価ゲーム:Kingdom Crossing(4.6)、Galactic Cruise(4.5)、Die Weiße Burg: Das Duell(白鷺城/ホワイトキャッスル:対決)(4.1)、Forestory(4.1)、Papyria(4.1)、Abroad(4.0)、Insurrection(4.0)、Orapa(オラパ・マイン)(3.9)、Deckers(3.8)、Spektakulär(3.8)、The Druids of Edora(3.8)

キッズ・ファミリーゲーム(25票以上)
1位:Boss Fighter QR 4.1
1位:Map Masters 4.1
3位:Rebirth 4.0
3位:Tag Team(タッグチーム)4.0
5位:Ghost Lift(ゴーストリフト)3.9
5位:Take Time(テイク・タイム)3.9
7位:Formidabel 3.8
7位:Furchtlos(フィアーレス) 3.8
7位:Ghostbumpers 3.8
7位:Light Speed Arena 3.8

12~24票の高評価ゲーム:Snake Charmers(4.5)、WRDS(4.4)、Behind(4.2)、Lacuna(4.1)、Green Team Wins(3.9)、Die glorreichen Gilden von Buttonville(3.8)、Wispwood(3.8)、Meister Makatsu(3.7)、Biddle(3.6)、Railroad Tiles(3.6)

Scoutaktion; Ergebnisse

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相手の強キャラを乗っ取れ『マインドバグ』日本語版12月発売

ピチカートデザインは12月、『マインドバグ:最初の邂逅(Mindbug: First Contact)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:C.クダール&M.ヘーゲン&R.ガーフィールド&S.エリアス、アートワーク:D.マーティネッツ&M.ゴットホルド、2人用(4人用ルールあり)、8歳以上、15~20分、2970円(税込)。ゲームマーケット2025秋にて先行販売される。

ナードラボゲームズ(ドイツ)から2022年に発売され、ドイツ年間エキスパートゲーム大賞推薦リスト、アラカルトカードゲーム賞3位、デンマーク年間ゲーム大賞ノミネートとなった作品。デザイナーには『マジック:ザ・ギャザリング』のガーフィールドが入っており、これまでに世界12ヶ国で累計75万個以上を売り上げている。

奇妙でパワフルなクリーチャーを召喚し、相手プレイヤーのライフをゼロにすることを目指すスタンドアローンの2人対戦ゲーム。各自10枚のクリーチャーカード(手札5枚、ドロー山5枚)と「マインドバグ」カード2枚をもってスタート。リソース収集もデッキコンストラクションもなく、同じデッキで戦う。

「マインドバグ」カードによってゲーム中に2回だけ、相手が召喚したクリーチャーのコントロールを奪い、自分のものにできる。これにより最強のカードを間違ったタイミングでプレイすると、相手の最強の戦力になり自らの破滅につながってしまう。勝利を導くのは最終的にプレイヤーの判断力。どのカードを奪い、どのカードを諦めるか、相手の思考を読み、戦略の裏をかく駆け引きが楽しめる。

全国のJELLY JELLY CAFEで11月、先行体験会が開催され、参加者から抽選で『マインドバグ』本体がプレゼントされる。日程はこちらを参照。

JELLY JELLY GAMES:マインドバグ