超能力スパイたちの追跡劇『Mind MGMT』日本語版、11月15日発売
『ジャンクアート』『アクロティリ』のデザイナーコンビによる作品で、オフザページゲームズ(カナダ)がキックスターターを経て2021年に発売した。アメコミ原作のボードゲームで、世界征服を目論む超能力者による諜報機関「Mind MGMT」の採用官と、世界征服を阻止しようとする反乱分子たちが追跡劇を繰り広げる。
1人のプレイヤーが組織の採用官となり、居場所を隠してマップ上を移動しつつ、指定された場所を訪れて12人の新人を集めることを目指す。他プレイヤーは「不正エージェント」となって、採用官の居場所の手がかりを探り、インモータルの妨害をかいくぐって、16ラウンド以内に採用官を捕まえることを目指す。
秘密の小箱が12個入っており、ゲームごとに新しいコンポーネント、特殊能力、ルールが加わる。それぞれの小箱の背景を説明する8ページのコミックが入っており、大きな「謎」が解き明かされていくストーリー仕立ても見どころだ。ソロモードや協力モードでは専用アプリを使用する。
(写真は英語版)
2つのエンディング『カタン:エネルギー版』日本語版、12月13日発売
21世紀のカタン島を舞台にした環境保護がテーマのカタン。カタンスタジオ(アメリカ)が今夏発売した。ダイスを振って資源を生産し、他プレイヤーと交換して村や都市を建設するという基本的な流れはそのままに、新しい資源「研究」と「エネルギー」が追加され、環境汚染によるマルチエンディングになっている。
各プレイヤーは個人ボードを持っており、村や都市を建設すると環境汚染度が上がる。ダイスを振る前にチップを引いてイベントが発生すると、環境汚染度が高いプレイヤーは被害を受ける。再生可能エネルギーの発電所を建設することで、環境汚染度を下げることができる。
発電所は都市で獲得できる「研究」で建設し、建設しやすいが環境汚染度が上がる化石エネルギー発電所と、建設が難しいが環境汚染度を下げる再生可能エネルギーの発電所がある。これらで生み出される「エネルギー」はさまざまな用途があって便利だが、化石エネルギー発電所ばかり建設していると環境汚染度はどんどん上がっていく。
全員の環境汚染度合計によってイベントチップを引く枚数が変わる。誰かが10点になる前にイベントチップがなくなるとサドンデスになってしまい、再生可能エネルギーの発電所の建設数で勝敗が決まる。どちらのエンディングになるかはプレイヤーの協力と駆け引き次第だ。