1500個以上のボードゲームを所有する稲垣氏が、教員として子どもたちに関わってきた中で、週末にどこにも遊びに行けない子どもたちを目にして「エンタメの格差」を感じたのがプロジェクトのきっかけ。ボードゲームをいっぱい詰め込んだバスがやってくるという非日常感を、子どもたちに味わってもらいたいと全国巡回する。ドイツではコスモス社が2002年にカタンバスで全国PRキャンペーンを行うなどいくつかの事例があるが、日本では初。
一過性のものにならないよう、ボードゲームをサードプレイスに寄贈し、不登校などの子どもに対し、ボードゲームを通して地域やボランティアの人が関わるきっかけ作りにしてもらうことを目指す。小学生が多いところにはキッズゲーム、 中学生・高校生が多いのであれば中量級やコミュニケーション系などを選び、いずれにしてもルール説明が3分以内で終わるようなものにするという。ボードゲーム専門店がスポンサーにつき、ボードゲーム選定もバックアップする。
移動式ボードゲームカフェ自体は大人でも利用可能で、年内から年明けにかけて関西から沖縄まで、来春から夏に東北から北海道を巡回する。現在行われているクラウドファンディングは寄贈するボードゲームの資金で、さまざまなリターンを用意して3000円から受け付けている。