『ボルカルス』『レヴィアス』『ユグドラサス』がリリースされている怪獣ボードゲームの新シリーズ。ディレクションの渡辺範明氏(ドロッセルマイヤーズ)をはじめ同じスタッフにより、誰もが知っているレジェンド怪獣が次々とボードゲームになる。その第1弾は、1954年の映画公開以来、国際的な人気を誇る怪獣王ゴジラ。ゲームデザインはユーロゲーム、パーティーゲーム、パズルゲームなど幅広いジャンルにわたって発表し続けている川崎晋氏があたった。
怪獣側プレイヤー1⼈と⼈間側1~4⼈チームに分かれて戦うの1対多のゲームで、芝浦から上陸したゴジラは全てのものを破壊しながら歩き、口から放たれる放射熱線は甚⼤な被害をもたらす。対する⼈間側は東京、埼玉、千葉、神奈川の知事チームとなり、怪獣の侵攻を予測し、被害を回避しながら避難経路を確保。避難者を周辺の県へ逃がす。報道記者を助けることで報道が芹沢博士の⼼を打ち、究極の生体破壊兵器「オキシジェン・デストロイヤー」が使⽤できるようになる。
都内には4色で東京、埼玉、千葉、神奈川都県民が散らばっており、ルートをつないで避難経路を構築するとともに戦車や高圧電線でゴジラの進路を妨害する。白いコマを逃がすことで報道カードが手に入り、うまく揃えれば「オキシジェン・デストロイヤー」が完成し高得点が入る。
ゴジラは振ったダイスの組み合わせで各地域を歩き回り、熱線を吐き出して避難する前の人々を蹂躙する。建物を破壊するとパワーアップし、ダイスを増やしたり振り直しできるようになったりして、移動速度や熱線の射程が上がる。ゴジラを倒すことはできず、東京湾に帰っていったとき、得点を比べてどちら側が勝ったかを決める。
すでにリリースされている「カイジュウ・オン・ジ・アース」シリーズ3作品よりもシンプルなルールながら、たっぷりのコンポーネントでプレイ時間も約1時間と遊びごたえのある作品となっている。
内容物:マップボード 1枚、怪獣ボード 1枚、避難状況カード 12枚、報道カード 24枚、支援要請カード 14枚、足跡タイル 4枚、振り直しタイル 3枚、避難経路タイル 36枚、高圧電流タイル 3枚、戦車タイル 3枚、怪獣コマ 1個、名所コマ 5個、避難者コマ 52個、報道コマ 6個、得点ついたて 2枚、避難者バッグ 1枚、怪獣ダイス 6個、砂時計(1分)1個、サマリーシート 5枚、説明書 1冊(カードサイズ:63×44mm/63×88mm)
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『ゴジラ』(アークライト, 2022)
芝浦から現れ東京湾に帰っていくゴジラが大暴れするのを被害を最小限に食い止めることを目指す1対多ゲーム。ゴジラはダイスのセットで移動したり熱線を吐いたりするが滅法賢いので、人間は相談して避難ルートを分散させる pic.twitter.com/R77Gpj1TtU— Table Games in the World / ボードゲームニュース (@hourei) April 22, 2022