香水の製造過程をグレードアップ
毎ラウンド、スタートプレイヤーから「調香師」コマ(最初は2つ)を置いてアクションを行う。1列を選んでカードを獲得し、手札の中から「ノート」(エッセンスの工場みたいなところ)にレシピカードを出すというのが基本的なアクションの流れ。ほかにもレシピを並べ替えたり、エッセンスを追加で購入したり、「調香師」を増やしたり、スタートプレイヤーを取ったりするアクションが用意されている。
全員のアクションが終わったらいよいよ調香だ。3つ並んだノートをそれぞれ下側から稼働させて、エッセンスを増やしたり、交換して高級エッセンスを獲得したりする。これらのエッセンスを指定されただけ支払うと、手札のパフュームカードを出して香水を製造できる。
3つのノートはトップ、ミドル、ベースに分けられ、例えば「トップにフローラル2個、ミドルにグリーン1個、ベースにアニマル1個」などと場所まで指定される。そのため、手札のパフュームカードと、目の前のノートを見比べて、それぞれのノートでどのエッセンスを作るべきか考えることになるが、いろいろなパフュームカードをまとめて対応するのは容易なことではない。
しかしできあがったパフュームカードは、余ったエッセンスの保管場所になる。高級エッセンスの保管場所を作れば、より柔軟に高得点のパフュームカードを狙えるようになるだろう。ゲーム終盤に登場するレベルIIIのパフュームカードを複数枚達成できるかどうかが勝敗の鍵となる。
調香と製造は同時進行できるため、考えることの多さに比してプレイ時間は短い。しかし終盤は大量のエッセンスが調香される上に、エッセンス1つで高得点をゲットできるかどうかが分かれ、非常に頭をひねる。とても遊びごたえのあるゲームだ。
パフューマリー
ゲームデザイン・戸塚中央/ビジュアルデザイン・鈴木ヨウタ
タクティカルゲームズ(2020年)
2~4人用/14歳以上/40~60分