ケーキを最後に取る人が切り分けることで平等になるというケーキ切り分け問題をテーマにしたゲーム。オリジナルは2008年、ウィニングムーブズ社から発売され、日本で好評を博しながらも、絶版になって久しい作品である。ケーキからピザに変えた『ニューヨーク・スライス』が昨秋、アークライト社から日本語版として発売されている。
自分の番にはいろんな種類のケーキピース11枚を人数分に組にして分け、隣の人から順番に取ってもらう。自分が取るのは最後の1組。取ったら、ピースごとに食べる(すぐに得点)か残すかしておき、また新しいケーキを並べる。こうして5枚のケーキを切り分けた後に、残しておいた分で種類ごとに一番多く集めた人に得点が入る。
種類ごとに枚数が異なり、枚数が多いほど得点が高い。また途中で食べる人がいると最多が変わる。ゲーム中に誰が1位か、今回のケーキを分けることで逆転できるかということが分かるため、美味しそうなイラストと裏腹にひりひりするような展開になる。たった一切れが勝敗を分け、終わった後は血糖値の補充も含めてケーキが食べたくなる作品だ。箱はドイツ語版よりだいぶ小さくなるが、タイルの大きさは変わらない。