フルカラーの完成品
お寺をテーマにしたボードゲームを制作している「ようがくじ不二の会」の第4弾となる作品。クランドファンディングが今年1月から始まり、73名が110万円を出資している。6回のワークショップを経て、浄土双六の世界観に関する理解を深めながら、多くの参加者と共に制作された。
ゲームは、ダイスタワーにもなっている「須弥山」、階層構造の「地獄」、屏風状の「天界」、階段状の「修行の階梯」、箱状の「閻魔部屋」、プレイヤーが着用できる「菩薩の顔ハメ」から成り、それぞれのステージを経典などに説かれるイメージ通りに再現。「南閻浮州」から始め、ダイスを振って指示されたマスへ進む。誰かが「佛」のマスに到達した時点で勝利となり、ほかのプレイヤーに合掌礼拝されてゲーム終了となる。
追加ルールとして自分のサイコロの出目をほかのプレイヤーに譲ることができる「利他行システム」もあり、大乗仏教的な他者との関わりも加えられている。一度落ちたら出られない「永沈」にいても、ほかの人が佛になることを祈ってダイスを振るのは感動的である。
製作時間は15~25時間とたっぷりかかるが、グループで作れば短縮できるだろう。詳しい用語解説も付いて、仏教の世界観に浸れる一品となっている。
・BASE:浄土双六ペーパークラフト