イーグルゲームズ(アメリカ)がキックスターターを経て昨年製品化したボードゲーム。同社の『レイルウェイズ・オブ・ザ・ワールド(レイルロード・タイクーン、2005年)』をコンパクト化したもので、2~6人だったプレイ人数を2~4人にし、日本マップを日本人デザイナーである林尚志氏(OKAZU Brand)が手がけた。1000人以上が12万ドル(1200万円)を出資している。
プレイヤーは鉄道会社の経営者となり、多くの利益を獲得するために自身の路線を拡大していく。都市と都市とを線路で繋ぎ、機関車をレベルアップさせ、貨物を遠くまで運んで利益をあげる。
M.ウォレスの作品を特徴づける債権の発行がこのゲームのポイント。タイミングを見計らって資金投入を行えば、事業を軌道に乗せられるだろう。しかし発行のしすぎは事業拡大の障害となるかもしれない。
日本マップは世界版より狭く、また収益も厳しく設定されているためよりシビアな経営が求められる。林氏のこだわりで、明治初頭の鉄道関係の有名人が史実の活躍に合わせて設定された偉人カードなど、独自のカードにも注目だ。
内容物:ゲームボード1枚、ルールブック1冊、収入/得点表1枚、機関車カード16枚、鉄道事業カード42枚、偉人カード10枚、早見表カード4枚、線路タイル164枚、新都市タイル16枚、貨物袋1枚、空き都市マーカー15個、プラスチック製機関車コマ100個(4色、各25個)、木製貨物キューブ125個(5色、各25個)、ゲーム用紙幣一束(額面3種類)、債権54枚(額面3種類)(※カードサイズ63×89mm)