関西のボードゲーム中古専門店Schatziを訪問

シャッツィ(1)
ゲームマーケット2017神戸の前日に兵庫・尼崎に1月オープンしたボードゲーム中古専門店「Schatzi(シャッツィ)」を訪問した。
新しいにおいのする店内に入ると、新品と見紛うような中古ゲームが並んでいる。「あれ? シュリンクがかかってるものもあるんですね」「クレーブラットさんのキッズゲームを取り扱ってるんです。それから未開封のまま遊んでない積みゲーを持ち込む方もいらっしゃいますね」

商品の並べ方もゆったりしていて新品のように見える
このお店はもともと、ボードゲームコレクターのcarrolこと高橋勝巳氏と、同じくボードゲームコレクターのわとさんが結婚して、大量の積みゲームが発生したことがきっかけとなっている。夫婦で所有するボードゲームは合わせて5000個! そのうち1000個をこの店で売りに出すことにしたという。この建物は夫婦の新居で、1階が店舗、2階が住まい、3階が倉庫になっている。

ザ・コレクター夫婦。わとさんと、carrolこと高橋店長
したがって開店当初はしばらく買取を行わず、「在庫」を販売していた。現在は買取も行っており、車で50個ぐらい持ってくる方もいらっしゃるという。「今週はゲームマーケット前で、持ち込まれる方が多かったですね」「分かりやすい(笑)」
国内では横浜の「ボードゲームリサイクルCUBE」に続いて2店目となる中古専門店。高橋店長は「こういうお店を私が欲しかったから」という。新品を扱うボードゲームショップでは、定番の新作が並び、絶版ゲームは取り扱われない。一方、絶版ゲームはプレミア価格がつき、とんでもない値段で取引されている現状。「本当の価値」で流通できる場所が求められているのは、全国のボードゲームフリーマーケットの人気を見れば明らかだろう。
多くのお客さんは、少し前のゲームを定価より安く買うために来ているという。大阪から20分ぐらいの住宅地で、仕事帰りに立ち寄る人も少なくない。また近日中にホームページを立ち上げて通信販売も行う予定となっている。
いわゆるレアゲームは、奥の棚に展示されている。『コミュニケーションカタン』19万円、『ワールドマップアクワイア』8万円、『飴ちゃん工場』2万円、『スタンプス』1.8万円など。『3Dカタン』は15万円で販売されたという。マニアでも見たことのないようなゲームが揃っているのはさすがコレクターだ。
また、店長夫婦が自ら製作しているボードゲームアクセサリー「ミープリング」の品物が置いてあるのも特徴。ゲームマーケットでしか手に入らなかったキャラクターミープルなどを、じっくり選んで購入することができる。
店内には変わった飲み物も販売されており、飲みながら店長とボードゲーム談義をするのも楽しい。今回私は、沖縄のルートビア(難易度4/140円)を頂いた。「アンメルツのにおい」と評する人もいる尖った炭酸飲料だ。ゲームマーケット前で次々と来店するお客さんを尻目に、店長夫婦としゃべっていると、何となく美味しく感じられてきたのが不思議だ。

変わった飲み物おしながき
帰りは、立花駅前の商店街で、たこ焼きを食べた。駅から店までの間に、たこ焼き屋さんが3軒もあって、美味しい匂いが漂っている。
Schatzi(シャッツィ)
兵庫県尼崎市立花町4-11-8-1
06-7182-8399
Twitter:gameSchatzi
JR東海道本線立花駅徒歩5分
13:00~20:00/水・土休

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