90年代から隆盛を誇った「ドイツゲーム」というジャンルをリスペクトしたゲームデザインコンテスト。第1回で大賞を受賞した『枯山水』はプレイ風景がツイッターなどで拡散し、大きな話題となった。第2会は昨年の12月に募集要項が発表され、8ヶ月間にわたって選考が行われてきた。
大賞を受賞した『グラバー』は、幕末の長崎で商人となって、互いに交渉しながら物品を集め、スコットランド出身の商人T.B.グラバーと様々な取り引きをするゲーム。激動の幕末において、グラバーと共に最も影響力を行使した商人を目指す。「シンプルかつ楽しく、ちょっと悪い交渉システムを持ち込んだ、心技体整った爽やかな1時間級ボードゲーム。歴史上の人物が織りなす展開はリズム抜群で心地よく、これはもう、全員絶賛でした(B2FGames吉田店長)」「テーマや背景設定がもたらしてくれるエッセンスがゲームとしての面白さに繋がっている上に、『笑い』や『バカバカしさ』を生み出してくれることも多く、そのバランス感覚、センスには驚かされるばかり(テンデイズゲームズ田中店長)」と高く評価されている。
デザインした赤瀬よぐ氏は、当サイトで4コマ漫画『ボドゲde遊ぶよ!』を連載中。ゲームデザインは本格的には3年ほど前から取り組み始めたが、なかなか自信のもてるものを形にできず、いろんなゲームを試行錯誤して作っては没にしていたという。大賞の受賞に対し「がんばっていろいろ考えて作ったので、すごく嬉しいです。」というコメントを頂いた。
製品化についてはまだ決定していないが、今後検討していくとのこと。
大賞のほか、テンデイズゲームズ特別賞には『BAG-GAI』と『陰陽道』、ニューゲームズオーダー特別賞には『探偵稼業』『パトロネージュ』、審査員特別賞には『六次化農村』が選ばれた。
・ニューゲームズオーダー:東京ドイツゲーム賞
・B2FGames:第2回東京ドイツゲーム賞、大賞決定。
・テンデイズゲームズブログ:第二回東京ドイツゲーム賞:テンデイズゲームズ講評
第2回東京ドイツゲーム賞の結果を発表致します。大賞は「赤瀬よぐ」さん作の「グラバー」です!https://t.co/S13e9SnILk https://t.co/pLSmSZAU9p pic.twitter.com/P6vwQaiKAa
— New Games Order (@NewGamesOrder) 2016年12月6日