日本のボードゲーム人口(2)

5年前に、いくつかのアンケート結果から日本のボードゲーム人口をせいぜい15000~30000人と推定した(記事)。昨日の記事の、日本のボードゲーム市場規模が30億~40億円という発表に基づいて現在のボードゲーム人口を試算してみたい。
2014年末に当サイトが実施したアンケートで、当サイトの読者層は年間10万円(中央値)のボードゲームを購入していることが判明した。購入金額は1年で大きく変動がないと考えられるので、2015年もコアユーザーは1人あたり10万円のボードゲームを購入したとする。
ここでパレートの法則「売上の8割は全顧客の2割が生み出している」を適用する。売上の8割というと24億円~32億円。全顧客の2割を上記のコアユーザーとして、1人あたり10万円で割ると24000~32000人になる。これが2割にあたるので、5倍すると12万~16万人。砂上の楼閣的な推定で非常に不確かではあるが、これが2015年における日本のボードゲーム人口の推計である。
5年前のボードゲーム人口を3万人とすれば4~5倍程度になり、市場規模が6年で4.5倍になったという発表とも一致する。
なおこのボードゲーム人口は、ゲームマーケットで販売されているようなボードゲームに限ったものであり、伝統ゲームや『人生ゲーム』『ウノ』など大手メーカーの商品を含まない。レジャー白書によれば「トランプ、オセロ、カルタ、花札など」の参加人口は昨年2300万人だったというから、それと比べると0.5~0.6%に過ぎない。多いように見えて、まだまだマイナーな趣味なのである。
ゲームマーケットの参加者は現在約1万人。12万~16万人からすると6~8%がこれにあたる。参加者が増える余地はまだまだありそうだ。

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