オークション狂想曲(Going, Going, Gone!)

要らないのに熱くなり
オークション狂想曲
ヤフオクでボードゲームに入札するとき、結構高額になっているのに熱くなってしまって、競り落としてから「本当にこれだけの価値があったのだろうか」と思ったことはないだろうか。自分の中では上限を決めていても、簡単に取っ払ってしまう。競りの魔力である。
そんな競りの魔力を味わえるのがこの作品。ほしい商品を、カップの中にコマを入れて競るリアルタイムアクションゲームだ。動画でボードゲームを紹介しているS.ニコルソン氏がデザインした作品で、ゴールデンギーク賞のパーティーゲーム部門にノミネートされている。
5つのカップのそばに、それぞれカードを1~2枚並べてスタート。オークショニア役の人が、10数える間に、手持ちの札束コマをほしいカップの中に入れる。10数え終わったら、カップの中を見て、一番多く札束コマを入れていた人が落札。これを7回繰り返して、落札したカードのコレクション(国別、ジャンル別)と、残った札束コマの合計が多い人が勝つ。ゲーム中に札束コマがなくなったらいつでもコレクションを換金できるというだけのルールだ。
みんなできるだけ少ない個数で競り落としたいので、誰かが1個入れれば2個入れ、それを見てまた誰かが2個入れるというようにじわじわ増えていく。たくさん入れてほかの人の追随を諦めさせることも時には必要だ。5つのカップが同時進行しているので、なかなか冷静ではいられない。たくさんコマが入っているからといって、自分がほしいものとは限らない。
ひと通り2個ぐらいずつ入れておいてみんなを消耗させ、必要なものはちょっとだけ積み増すという作戦でbashiさんの勝利。私は皆が興味なさそうな「中国」と「車」に集中して集めたが、もう少しで初期資金を下回りそうなくらい、無駄遣いしてしまった。冷静に、冷静にと思っても、カウントダウンが0近くなるとついたくさん投げ込んでしまいたくなるのが恐ろしい。
Going, Going, Gone!
S.ニコルソン/ストロングホールドゲームズ(2013年)
2~6人用/8歳以上/20分

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