司会不要、脱落者も出ない人狼系の作品として人気を集めている『レジスタンス』のシリーズ作品で、昨年秋にインディー・ボード&カード社(アメリカ)から発売された。本作はアーサー王と円卓の騎士がテーマ。
アーサー王は一縷の望みをかけ、伝説の聖杯を求めて騎士たちを探索に差し向けるが、すでに円卓の騎士の中には不義の息子モードレッドの息のかかった者たちがおり、王国転覆をもくろんでいる。魔術師マーリンだけが裏切り者たちの名を知っているが、円卓の騎士たちの一人に化けているマーリンの正体が知れてしまえば、たちまちマーリンの命は奪われ、王国は滅びてしまうだろう。
『レジスタンス』ではレジスタンス側とスパイ側に分かれて戦うが、本作では二手に分かれたほかにプレイヤーに「マーリン」や「暗殺者」などのキャラクターが加わる。マーリンは最初から裏切り者を知っているが、ゲームの最後に誰がマーリンかを暗殺者が当ててしまうと、円卓の騎士側は逆転負けとなってしまうため、慎重に行動しなければならない。ほかにも「パーシヴァル」や「モードレッド」、「モルガナ」、「オベロン王」などのキャラクターを適宜採用することで、難易度の調整ができるようになっている。
単品でもプレイ可能だが、『レジスタンス』があれば深まる陰謀ルールを採用してさらに深く楽しめる。