石の家(Sozoikum)

石の形状を見て競り値をつける
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5つの石を競りで集めて、崩れないよう積み重ねて家を建てるゲーム。崩れなさそうな感じの安定した石を求めて、原始人たちが争奪戦を繰り広げる。
毎ラウンド2個ずつ、石が中央に置かれる。このかたちをよく見てから、スタートプレイヤーは今ラウンドの競りの方法と、カードプレイの有無を決定。競りは3種類あり、カードを使うと競り以外の行動が取れる。
3種類の競りとは、公開競り、握り競り、ブラフ競りで、手持ちの宝石を使う。公開競りは自由に競り上げて最高値を付けた人が手に入れるが、交渉して2人で組んで落とし、1個ずつ山分けすることも可能。握り競りは潔く一斉公開。
斬新なのがブラフ競りで、手に宝石を握って、競り上げていく。握った額以上の値を言ってもいいが、ダウトをかけられてウソがばれると、握った宝石を全部捨てなければならないだけでなく、石をダウトをかけた人に無料でもっていかれてしまう。握った額以下なら、無料で手に入れることができる。
カードは6枚あり、通常は競りに参加するか、宝石を取りに行くか、宝石を取りに行った人の宝石を盗むかの3択。盗む人が偶数いるとバッティングして盗めないのはお約束。競り落としたら宝石を補充しておかないと、どの競りにしても足元を見られるから、早めに補充しておきたい。
そのほかにゲーム中1回だけ使えるカードが3枚あり、ほかの人から石を奪う「サーベルタイガー」、場の石を1個なくす「始祖鳥」、指名した人を競りから外す「拒否」がある。早めに使うと足元を見られるが、もったいぶっているとゲームが終わってしまう。
毎ラウンドの最後に、石を5つ以上もっているひとは建築チャンスが1回だけある。片手で1個ずつ積んで、石2個の柱を2組、その上に屋根の石1個載せる。全部崩さず家ができれば勝利である。崩れればまた次のラウンドへ。手先の器用さも問われる。
3人で1回、5人で1回。宝石を取る場面では盗みのバッティングでなかなか取れず、その間に石を集められてしまう展開だった。それでも5人のときは、トップを取っては奪われるうちに全員に勝つチャンスが回ってきてエキサイティングだった。
袋から引かれた石に、いちいち皆で「これは使える」「この大小の差はどうやって埋めようか」などと真面目にコメントしあうのが笑えた。気分はすっかり原始人。
Sozoikum
R.クレーン/クレーンラント・ゲームズ(1993年)
2〜5人用/8歳以上/30分
絶版・入手難

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