旅行ブロガーとなって、ヨーロッパやアメリカを安く回るゲーム。作者のフヴァキルには、『スルージエイジズ』や『ダンジョンロード』などの重量級ゲームと、『ギャラクシートラッカー』や『バニーバニームースムース』などのライトゲームの両面があるが、このゲームは後者。うろ覚えな地理感覚を楽しむ。
東欧の建国が著しいヨーロッパ各国と、東も西も分からないアメリカのを選べるが、まだましじゃないかと今回はヨーロッパでプレイ。イギリスやフランスやドイツがどこにあるかくらいなら分かる。でもマルタ、アンドラ、モナコあたりになるとどうか?
中央に出発地の国カードを置いて、回りにも国カードを並べたらスタート。早い者勝ちで、行きたい国を選ぶ。全員が選び終わったら、おもむろにマップを出してルート確認。
出発地から目的地までを最短経路でたどり、超えた国境の数だけお金を支払う。ただし隣国だったらペナルティ。遠くてもとなりでもダメ。ヨーロッパの国々のどこが隣同士かなんて覚えていないから悩ましい。
ラウンドが進むに連れて、経由地が増える。今度はルートも考えて選ばないといけない。近くても、東欧の入り組んだところにある国を通れば、経費もかかる。広大なロシアが貴重なルートになった。メドベージェフさんありがとう。
最終の第7ラウンドだけは、国境を越えれば超えるほど収入になるので思い切ってロングトリップを楽しもう。でも遠いと思っていた国が意外に近くてショボーンとか。距離ではなく国境数というところがミソだ。最後にお金の多い人が勝ち。
地理に詳しい人が有利なのは間違いないが、実際そこまで地理に詳しい人はいないのも事実である。ロシアのおかげもあって、失敗したと思ってもあまり差はつかない。うろ覚えと勘、そして思い切りのよさが試されるゲーム。本気で臨んだが、意外と隣だったり、考えているうちに先を越されたりして勝てなかった。
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V.フヴァキル/チェコゲームズ出版(2010年)
2〜6人用/8歳以上/30分