あいだの数(Himmel, A… und Zwirn!)

お天道様にケ○向けて

ドイツ語のスラング”Himmel, Arsch und Zwirn!(お天道様、ケツ、こより)”は「こんちくしょう!」というような意味。この「ケツ」を頭文字だけにして(汚い言葉なので隠したものか)タイトルにしたこのゲーム、カードには動物たちがみんなお尻をこちらに向けている。失敬な!
ゲームはシンプルなバーストゲームである。2つの数字の間に入るカードだけ出すことができ、出すたびに2つの数字の間はどんどん狭くなっていく。出せなくなったらバーストで、それまでに出たカードを引き取る。最後に引き取ったカードの枚数が少ない人が勝ち。
70と20だったら、あいだに出せるカードはたくさんある。でもここに誰かがいきなり60なんか出すと、次の人は70と60の間で出さなければならなくなって苦しい(上限はそのままで、下限だけがどんどん上がっていく仕組み)。と思ったら、みんながあっさり60番台を出してきて、自分の首を絞める結果になったり。
苦しくなったら、リバース、ほかの人の手札を抜く、上限を上げるという3種類のアクションカードでしのぐこともできる。でもぎりぎりでしのいだと思ったら、またリバースで戻ってきてしまったり。
勝敗はともかく、上限と下限が1番違いになり、数字カードはもう何も出せないというところで手番が回ってきた人が、周囲を見回し「こんちくしょう!」といってカードを引き取る顔を見るのがこのゲームの楽しみ。悪運の鴉さんがお約束どおりバーストしまくって笑った。
Himmel, A… und Zwirn!
K.クレオウスキ/ラベンスバーガー(2010年)
3〜6人用/8歳以上/15〜20分
メビウスゲームズ:あいだの数

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