ラインズ・オブ・アクション(LOA)

身動きが取れなくなる前に

自分のコマを全て、縦横斜めに隣接するように寄せ集める2人用アブストラクトゲーム。S.サクソンの『ゲーム大全(A Gamut of Games、1969年)』にルールが収録され、その後製品化された。ドイツでは1988年にヘクサゲームズから発売され、ドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされている。
はじめはボードの外周に、向かい合わせになるように自分のコマを並べる。手番にはコマを1個、好きな方向に移動する。移動は縦横斜めの8方向で、移動数は「その列にあるコマの総数(自分のコマも含む)」。相手のコマを飛び越えては移動できないから、近寄れば近寄るほど身動きが取れなくなる。
相手のコマのマスにちょうど入れるならば、そのコマを取ってゲームから除外することができる。ところがこれが自分にとって必ずしも有利になるとは限らないのがミソ。というのも、ゲームの目的は自分のコマを全て隣接させることだから、相手のコマが取られて少なくなればなるほど集めやすくさせてしまうからである。できるだけ取らないように、そして相手を分断しつつ、自分のコマを集める。
くさのまさんと一戦。同じエリアに固めていったくさのまさんに対し、私はあちこちから満遍なく近づける作戦。でもこれはあまり得策ではなかった。先に中央に集めたコマに、後からアクセスするが難しく、手をこまねいているうちにくさのまさんに一気に上がられた。
製品は絶版だが、8×8の升目と2色12個のコマがあれば遊べる。またオンライン版もいくつか公開されているので興味を持った方はお試しください。シンプルなのに奥深い展開が楽しめます。
LOA
C.ソーシエ/ヘクサゲームズ(1988年)
2人用/10歳以上/15分
(絶版・入手難)
・オンラインプレイ:LOA FlashT45OL

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