『アグリコラ』Xデッキ

Xデッキは、ドイツのボードゲーム情報誌『シュピールボックス』の2008年5号付録として制作された24枚のカードセットである。7人のデザイナーがクレジットされているが、作者のローゼンベルクは含まれていない。
Xデッキは混ぜて山札にしておく。最初の石切り場が出ると、エイリアンが登場する。ステージ2(ラウンド5~7)の「石材1」を選ぶたびに、石材を取ってからXデッキを1枚めくる。ステージ4(ラウンド10~11)の石材1ではめくらない。
カードの種類は5種類ある。アクションスペース(X01~X03)だったらゲームボードのわきに置いて全員が通常のルールで選択できる。商人(X04~X06)はゲームボードのわきに置いて、1人だけが取引できる。進歩(X07~X12)は小さい進歩カードとして自分の前に並べる。アクシデント(X13~X23)はすぐに実行され、拒否できない。職業(X24)は職業カードとして自分の前に並べる。
入手方法はシュピールボックスのバックナンバーを購入することで、価格は5.70ユーロ。メールで注文し、送料とともにペイパルで支払う。詳細は注文サイトを参照のこと(ドイツ語)。あるいはBoardgame Geekに英語版の画像(3枚組)がアップされているので、印刷して切り取っても使えるだろう。なお英語版では、X5の火星の商人を取るには追加で食料2が必要となっている。
カードテキストの和訳は以下。


X01 Ausserirdischer Dünger 地球外肥料
自分の小麦畑にそれぞれ追加で小麦1を置く。自分の野菜畑にそれぞれ追加で野菜1を置く。【アクションスペース】
X02 Selbstgebautes Raumschiff 自家製宇宙船
木材2、レンガ2、葦1、石材1を払えば、4勝利点を得る(得点用紙に記入)。【アクションスペース】
X03 Umwandler 変換機
自分のストックにある資材を1種類全部、同じ数の別の品物に換える。(葦全部を同じ数の牛にするなど。ただしすぐ牧場などに入れなければならない。)または1つのアクションスペースにある資材か家畜を1種類、別の品物に換える。(2行動を続けてできればその品物を確保できるでしょう。)【アクションスペース】
X04 Kaufleute vom Jupiter 木星の商人
この後、最初に厩を1件建て、さらに葦2を払った人がこのカードを取る。(ゲーム終了時に2点)
X05 Kaufleute vom Mars 火星の商人
この後、最初に通常の「家族を増やす」のアクション(部屋が必要なほう)を実行した人がこのカードを取る。(ゲーム終了時に2点)
X06 Kaufleute vom Pluto 冥王星の商人
この後、最初に「柵」のアクション(ほかの行動を伴わないほう)を実行し、さらに石材2を払った人がこのカードを取る。(ゲーム終了時に2点)
X07 Ley-Linien 光線
ゲーム終了時に以下のものにつき1点を得る。
・縦並びの部屋3つ
・縦並びの畑3つ
・縦に3スペースの牧場1つ
(農場を縦向きに使っていたら、このカードを90度回転させて見る。)
X08 Alien-Treibstoff エイリアン燃料
このカードの上にゲストマーカーを3枚置く。帰宅フェイズで全員が家族を戻す前に、マーカーを1枚捨てて、誰も選ばなかったアクションを実行できる。(つまり合計3回、追加アクションができる。)
X09 Außerirdischer Knecht 地球外奴隷
すぐに権利マーカーを1枚、資材か家畜が出る好きなアクションスペースに置く。毎ラウンド、このアクションを誰も選ばないと、帰宅フェイズでその品物を1つ取る。
X10 Replikator 複製機
次回、アクションスペースから品物を取ったとき、1種類だけ2倍になる。
品物を手に入れたらこのカードは左どなりの人に渡す。
X11 Die X-Feile Ⅹファイル
アクションで柵・厩・部屋を作るために木材を払うたびに、木材1つ少なくてすむ。
X12 Pelzige Freunde もじゃもじゃの友人
このカードの上にマーカーを2つ置く。収穫のたびに、マーカー2つにつき1つを増やす(2-3-4-6-9-13というように増える)。増えた後でマーカー1つにつき食料1を与えなければならない。できない、またはしたくない場合はその分取り除き、1つにつき-1点になる。ゲーム終了時に残っているマーカー1つにつき1点になる。
X13 Kaschemme am Ende des Universums 宇宙の果ての酒場
ゲーム終了時にすべての出来事が宇宙の果ての酒場で計算される。ちょうど42点だった人が自動的にゲームに勝利する。
X14 Erdenmädels sind einfach zu kriegen 地球の娘がほしい
すぐに「部屋がなくても家族を増やす」のアクションを家で行う。
X15 Tripoden トライポッド
毎ラウンドの帰宅フェイズに、全員が貢物として食料1ずつ払う。払えなければエイリアンが家族を1人殺す。「家族を増やす」のアクションを選ぶたびに食料1を払わなければならない。
X16 Beam mich runter, Mac ビームで操作
各プレイヤーの次の家族をどこに置くか、自分が決める。(アクションはルール通りに実行される。このラウンドに家族をもう全部置いている人がいたら、次のラウンドの最初の家族を置く)
X17 Bonbon-Pfad アメの道
得点用紙に2~6点の好きな数字を書く。1点につきマーカー2つを、アクションスペースに置く。マーカーは同じスペースに置かないこと。自分の家族が、マーカーが置いてあるアクションを選ぶと、マーカーを回収できる。ゲーム終了時まで回収できなかったマーカーは1つにつき-1点になる。
X18 Ich bin dein Papa 私がパパよ
ほかの人の子供を養子にできる。その代わりに好きな品物をその人に5つ払う。この家族は、自分の家にいる自分の家族と交換する(結局自分の家族は増えない)。(このアクションをすぐに行わなければ、効果がなくなる。)
X19 Entführung durch Aliens エイリアンによる誘拐
すぐに羊1、猪1、牛1を手に入れる。代わってこのアクションを実行した家族を失う。もう二度と会えない。(ただし「家族を増やす」で再び投入できる。)
X20 Schatzi, ich habe… 大切なものを私は……
エイリアンが家畜を半分の大きさに縮める。自分の牧場と厩の収容能力が2倍になる。家はそのまま。残念なことに家畜を食料にするときも、半分の食料にしかならない。(端数切捨て)
X21 Vorsicht, Düsen ジェット警報
UFOが全員の農場にやってくる。ジェットは誤って全員の木の家を燃やし尽くしてしまう。レンガの家は焼成されて石の家になる。石の家には効果なし。(これによって家がなくなったら、木材2と葦1で2部屋の木の家を作ることができる。)
X22 Karbonit-Vetter リード板のいとこ
このアクションを実行した家族は、リード板に封じ込められる。3ラウンド後の帰宅フェイズで開放される。それから権利カーカーを1枚、好きなアクションスペースに置く。次のラウンドのはじめに、スタートプレイヤーの前に、封じ込められていた家族でこのアクションを実行できる。
X23 Kornklreise ミステリーサークル
このカードで農場スペースを2つふさぐ。そのスペースは使用済みとなるが、後からほかの用途に使うことはできない。(前に作ったものの上に置いたら、地面とみなす)
X24 Rebell 暴徒
このアクションを実行した家族は、反乱に立ち向かって戦おうと決心する。このカードの上にその家族コマを置き、ゲーム終了時まで動かない。ただしこの家族の分の部屋は必要で、食料も与えなければならない。ゲーム終了時に5点になる。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。