秋葉原水曜日の会 08/07/02

秋葉原水曜日の会 08/07/02

お昼過ぎから秋葉原へ。土日仕事の私にとっては週の真ん中の「大人の休日」。夏らしい天気になってきたので、南国や海をテーマにしたゲームがしっくりくる。ゲーム選択に季節を考慮に入れるのも一興である。

パプアフィーゴギャラクシートラッカー

パプア(Papua / T.フツラー / パーカーブラザーズ, 1992)

パプアいずれ裏切る日がやってくる

原住民をグループで率いて島を脱出させる目指すゲーム。グループでなければ進めないのに、ゴールのいかだに乗れるのはたった1人。裏切りの渦巻く展開になることはゲームを始めてすぐに気がつくだろう。
 自分のコマは4つあり、サイコロでどれを進めてもよい。でもスタートとゴールの数マス以外はほかのコマとグループ(連続したマスにいる状態)になっていなければ進めないのがポイント。しかも自分のコマ同士ではダメで、ほかの人のものでなければならない。グループは2人以上、何人でもかまわない。グループを分断して小さいグループだけで進むこともできる。絶えず協力と裏切りにさらされるわけだ。
 コマが同じマスに入ると、前にいたコマはつぶされてスタートに戻る。そのため後ろからやってくるグループは脅威だ。ところが進めば進むほど、特殊マスのせいで足止めを食らって進みにくくなっているため追いつかれやすい。コース設定がうまい。
 特殊マスは入っただけでスタートに戻らなければならない食人マス、1回で通過してはいけない神様マスがある。グループが大きければ大きいほど、神様マスは通過しやすくなるが、食人マスに落ちるコマも増える。2人だけで進めば、相棒を殺して1人になると進めないから裏切りは起きないが進み方も遅くなる。3人以上で進めば進みやすいが脱落の可能性もまた上がるというわけだ。
 ゴール前の6マスはグループ解散で、1人ずつゴールに入るチャレンジをする。ちょうどの数でなければ入れない。なかなか入れないでいると後ろからまた次のグループが到着してしまい、取られてスタートに戻らなければいけないかもしれない。
 3人プレイでコマが少なめなので2人グループが適度な距離を取りながら進む展開。2番手だったしむしゅさんと私のグループが順調に進んで前のグループをつぶし、ゴールチャレンジとなった。3回目くらいでゴールして1位。先頭のコマをどんどん進ませればいいかというとそうでもない。不都合な目が出ても対応できるよう、4つのコマをほどほどに進ませておいたほうがよさそうだった。
 サイコロを使う双六は現在すっかり時代遅れの感もあるが、短いルールで駆け引きを楽しみながら遊べるのはすごい。

フィーゴ(Vigo / E.グラインベッチャー / アミーゴ, 1994)

宝箱のモザイク

海のタイルをめくって宝箱のパーツを探し、組み立てて得点にするゲーム。大きい宝箱を組み立てようとすると、出来上がる前にゲームが終わってしまうかもしれない。
 ボードにはいっぱいにタイルを敷き詰める。好きなところに船を置いてスタート。縦横に6マスまで進むことができ、移動先のタイルを取る。移動の途中にあったタイルは裏だったら表に、表なら裏に。こうして海をサーチしながら自分のほしいタイルを集めていくわけだ。
 宝箱は上下と中央のパーツを使って組み立てる。自分の色のパーツを使ったり、同じ種類の宝を集めたり、鍵穴と鍵の色を合わせたりできれば得点が上がる。最低4枚で完成するが、中央のパーツを増やせば最大10枚の大きい宝箱を作ることも可能だ。でも手札の上限もあるので、適度なタイミングで作らなければならない。
 タイルには船をワープできるイルカ、ほかの人からタイルを奪う海賊、一列を全部めくれる高波、ゲーム終了フラグになる帆船がある。盤上のタイルが少なくなるゲーム終盤はこれらのタイルが活躍するだろう。
 ゲーム終盤、トップになった人がそのままゲームを終わらせようと最後の帆船タイルを探すという展開になった。そのうちほかの人が宝箱を完成させてトップを奪うと、帆船タイルでなくまた宝箱を作らなければならない。帆船タイルが取られていつ終わってもおかしくない状況の中、抜きつ抜かれつで熱かった。
 たくさん進んでタイルを多くめくればほかの人も取りに来てしまうし、あまり進まないでちびちび取っていては何を取れるか分からない。そんな中、ほかの人の船をブロックしながら自分のほしいタイルを確保していくのが面白い。宝箱を欲張って大きくしたほうがよいのか、小さめで完成して次を目指したらいいのかも悩ましい。

ギャラクシートラッカー(Galaxy Trucker / V.フヴァティル / チェコゲームズ, 2007)

航行して初めて分かる宇宙の広さ

ゲーム内容はこちら。イベントカードをよく見て対応する宇宙船を作っても、順番のアヤがあったり、隕石の通り道がダイスで決まったりするので思い通りに行くわけではない。「完璧のはずだったのに~」と予想外のハプニングを楽しむゲームだと思う。
 経験者有利かと思ったが、準備ラウンドで流れをつかむと経験の差はほとんど出ない(得意不得意はやや出るようだが)。フリースペース対策でエンジンを多く搭載したものの、その分ほかの装備が疎かになって2位。
 ハプニングを楽しむゲームなので、勝敗よりも見せ所のインパクトが大事。イベントに完璧に対応する宇宙船で事なきを得てほっとするのもいいが、関節部分をやられて空中分解するのもまた見せどころ(笑いどころ)。宇宙船を組み立てているときは「このゲーム、大丈夫か?」と思うけれども、それがイベントにさらされると「面白い!」に変わっていく。ゲーム中に印象がこれだけ変わるのも珍しい。

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