自宅ゲーム会02/04/20

自宅ゲーム会02/04/20

山形の実家にてゲーム会。YBGCのmuraさんにゲームを持ってきてもらい、小学校からの同級生N君、同じく小学校からの後輩M君、高校の後輩T君、そして私の合計5名にて半日遊んだ。久しぶりの再会もあり、懐かしい。ゲーマーとしてではなく、「何となくゲームができそう」という観点から呼び集めたメンバーだったため、無理のないよう軽めのゲームを遊ぶことになった。(写真はYBGCレポートより直リンク)

アンダーカバー6ニムト!ロイヤルターフスコットランドヤードフラッシュ

アンダーカバー(Heimlich & Co/W.Kramer/Amigo2001)

アンダーカバー スパイとなってお互いに正体を知られないようにしながら重要機密を集めるゲーム。1986年の年間ゲーム大賞で、これまで5回大賞を受賞したヴォルフガング・クラマーの初の大賞受賞作でもあります。
 ボード上には7人のスパイがいます。予め各プレイヤーはスパイカードを1枚引いて、自分が担当するスパイを決めます。このカードは他のプレイヤーには見られないようにするので、誰がどのスパイを担当しているかは、最初はわかりません。
 手番にはサイコロを振って7人のスパイのどれでも好きなものを動かします。途中の金庫が置かれたマスにスパイが入ったら得点計算が起こります。その時点で各スパイには今いるマスの点数(-3から10)が入ります。
 得点は例えば赤のスパイが10点のところにいたら、赤のマーカーを10点進めます。この赤のスパイを誰が担当しているのかということは関係ありません。ただ、赤のスパイが10点にいるところで得点計算を起こしたプレイヤーは、赤のスパイを担当している可能性が高いということになります。
 得点計算が終わったら、金庫を移動して次のプレイヤーから再会します。こうして何度か得点計算を行い、スパイが規定点に達したらゲーム終了。それぞれ自分のスパイを明かし、点数に応じて順位が決まります。
 自分のスパイが得するような行動を続けていると、他のプレイヤーにばれてしまって絶えず廃墟(-3点のマス)に送り込まるでしょう。そうかといってカモフラージュするために自分のスパイが損するように行動していると勝てません。このジレンマをバランスよく処理して、序盤はさりげなく、中盤はまぎらわしく、終盤はあからさまに行動することが必要です。
 2回やりましたが2回ともT君が1位、私が2位、M君が3位。「お前のスパイ、読めた」「赤認定!」などとカマをかけたり、「オレンジはダミー(誰も担当していないスパイ)か?」などと注意をそらしたりと、巧みな話術も勝つ秘訣でしょう。しかし最後は、どこで得点計算を起こせば勝てるのかというシビアな点数計算も必要です。簡単なルールなのに、実に奥が深くて楽しめました。
 ちなみに2001年のアミーゴ版から付属した「トップシークレット」は未プレイですがこのゲームの醍醐味である軽妙洒悦さを殺してしまうように思われます。旧版を持っている人はそれで十分ではないでしょうか。

上へ

6ニムト!(6nimmt!/W.Kramer/Amigo 1994)

 カードを一斉に出して番号順に並べ、6番目になったプレイヤーがその列を引き取るというカードゲーム。初めての方でもすぐに入り込める軽くて面白いゲームです。「カタンの開拓者」に並んで知名度の高いゲームであり、今年のエポック社からの日本版ラインナップにも入っています。
 この牛マークがBSE、いわゆる狂牛病を指したものか定かではありませんが、たくさんの牛マークがある列を避けよう避けようと頑張った挙句、結局喰らってしまうのはやけに悔しいものです。
 muraさんがノーダメージで1位。皆がカードを出す前に、「今この列がお買い得!」とか言ってみるのも面白いかもしれません。しかしさんざん取った後で「あれ?このゲームって牛マークを集めるゲームだっけ?」というのは全く笑えないと思います。

上へ

ロイヤルターフ(Royal Turf/R. Knizia/Alea2001)

 お手軽な競馬ゲーム。繰り返し遊べることがよいゲームの第一条件だとするならば、このゲームは私にとって間違いなくダントツ1位ということになります。このレポートをつけ始めてから1年の間、これで5回目のプレイです(去年の夏YBGC面白かったので自分で買う3人でもOK疲れた後でもいけます)。
 今回はmuraさんの提案でビッド0ありのヴァリアントを使ったこともあって荒れました。1レース、2レースでアルビノが1位入賞、3レース目ではキャラメロが入るという番狂わせ。私は「オセロはいずれにしても入るだろう」と鷹をくくっていましたが、3回とも3位にすら入らず。

上へ

スコットランドヤード(Scotland Yard/Schlegeletc./Ravensburger 1983)

 ロンドン市街に逃げ込んだ怪盗Xを5人の刑事が追いかけるゲーム。1983年に年間ゲーム大賞受賞、以降80年代後半のドイツゲーム・シーンになくてはならないゲームとなりました。日本語版も発売され、知っている人も少なくないと思います。
 プレイヤーの1人が怪盗Xになり、残りのプレイヤーはそれぞれ1~2人の刑事を担当して追いかけます。ロンドン市街は100以上の地点がタクシー、バス、地下鉄、フェリーという交通網で結ばれており、対応するチケットを出して移動します。
 怪盗Xは何回かに1回ずつ居場所を明らかにしますが、それ以外は居場所をひそかにメモしながら潜伏して移動します。刑事たちは怪盗Xの使ったチケットをもとに、居場所を推理して追い詰めていきます。
 怪盗Xのいるマスに刑事が着くか、怪盗Xを完全に包囲して移動できないようにすれば刑事の勝ち、刑事がチケットを使い果たして移動できなくなった時点で捕まっていなければ怪盗Xの勝ちです。
 怪盗Xには1回の手番で2度移動できるダブルムーブカードを2枚まで使える、どの交通手段を使ったかわからないブラックチケットを4枚まで使える、その他のチケットを無制限に使えるという3つのメリットがあります。これらをうまく使いながら刑事の裏をかいて逃げることになります。
 今回はmuraさんが怪盗Xになりました。追いかける方もよく吟味して追い詰めたのですが、交通の要所に出現してはダブルムーブとブラックチケットで姿をくらました怪盗Xが逃げ切り勝利。ニアミス(刑事がどちらに移動するかによって、怪盗Xが捕まってしまう場面)があったそうですが、うまく裏をかいて逃げました。
 ゲーム中muraさんはずっと座らずに立ちっぱなし。「集団リンチだー!」などと叫んでいました。怪盗Xは楽しいですが、心臓に悪いそうです。

上へ

フラッシュ(Flush)

 コミュニケーションゲームをひとつと言うことで最後にフラッシュ。お題目を言って連想するものを5つ紙に記入し、他の人と合っていれば点数になるというルールでやりました。
 1問目は「春」。置賜さくら回廊で昨今有名になっていることもあって「桜」がダントツ。市役所勤務のM君は「人事異動」などがつい出てしまいましたが誰もいません。2問目は「山形」。これは余裕だと皆思っていたのですが、全員山形県人という中では逆に広すぎ。「さくらんぼ」「ラフランス」「米沢牛」などの食べ物派から「紅花」「おしどり」などの県の花・鳥派まで、辛うじて「最上川」あたりでちらほらというありさまでした。3問目は「果物」。前の問題を引きずった「さくらんぼ」「ラフランス」に加え、スコットランドヤードの前に皆で食べたもらい物の「メロン」など。4問目は「日本の政治」。「小泉首相」「田中真紀子」あたりが辛うじて複数回答、あとは「構造改革」「不景気対策」などまじめな答えは少数でした。
 仕事柄か皆の心をよく読んだmuraさんが1位。

上へ前回のゲーム会レポート一覧トップページ