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『祈り、働け』日本語版発売

ホビージャパンは本日、修道院をテーマにしたボードゲーム『祈り、働け(Ora et Labora)』日本語版を発売した。1〜4人用、12歳以上、60〜180分、5,880円。
『アグリコラ』『ル・アーブル』の作者U.ローゼンベルクが昨秋発表した箱庭系ボードゲーム。中世の修道院がテーマで、各自、建物が少しと森林や泥地がある小さな土地からスタートする。建物に牧師を置いて資源を手に入れ、これらを元手にして、建物を建てたり、新しい土地を買ったりして、自分の土地を広げていく。建物がもつ特殊効果のコンボで、資源やお金を集めよう。
土地には、建物のほか、食料とエネルギーを払って村を作ることもできる。村は隣接する建物によって点数を生み出すので、建物の位置にも気を配らなければならない。一方、修道院の建物はつなげて作るという決まりもあり、位置取りは頭を悩ませる。建物の位置を問わなかった『ル・アーブル』がさらにパワーアップしている。
1〜4人でプレイでき、通常ルールとショートルールが選べる。説明用と詳細の2種類のルールブックが付いており、インストが楽になった。『アグリコラ』、『ル・アーブル』からさらに楽しくなった箱庭型ゲームの最新作、さまざまな得点パターンがあなたを待っている。
TGW:祈り、働け

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ドラゴンダービー(Dragons’ Derby)

当たらない人から脱落
テンデイズラジオの第45回は辰年にちなんで「ドラゴンなゲーム」が放送された。ベストゲームは『ドラゴンイヤー』。辰年ということでこのゲームをプレイした方も多かったのではないかと思う。
私が辰年に合わせて出したゲームがこれ。キッズゲームのH.マイスターがデザインしたのに、対象年齢が14歳以上。そして箱が謎のカギ字形で気になっていたものである。遊んでみると、ギャンブル性の高い競馬(競竜?)ゲームだった。
ドラゴンダービー
エントリーするドラゴンは5匹。手札を見て、どのドラゴンがゴールするか賭ける。賭け方は3連複(着順は関係なく1着から3着にくる3頭を当てる)だが、着順によっては1頭、2頭でも賞金が入る。ひそかに3匹を伏せて出し、賭け金をその上へ。
手番にはカードを1枚出して、その色のドラゴンを進め、山札から1枚補充するというのを繰り返す。山札がなくなったら、手札だけで進めなければならない。手札によっては賭けていないドラゴンを進めることも。
ドラゴンが1頭ゴールに入るたびに、自分の賭け札からそのドラゴンを公開する。公開できなければ脱落。こうして1頭も公開できなければ賭け金没収、1頭公開できれば1倍、2頭で2倍、3頭で3倍。
これを3回繰り返して所持金の多い人が勝ち。ギャンブルだが、別に14歳以上でなくてもいい内容だと思う。
手札を出す順番も重要だが、ほかの人がどれに賭けているか探りながら出すのが楽しい。「今回はピカチュー(黄色のドラゴン)強そうだな」「いやいや青も行けそうですよ」「おや、緑が進んでませんねぇ」「ほら、ピカチューあと一歩ですよ!」
第1レースを外したため、なけなしのお金で第2レースへ。辛うじて2頭当てて復帰したが及ばず。負けが込むと最後のレースは全額つっこむことになり、それで一文無しになるのは、確かに子供には進められないのかもしれない。
Dragons’ Derby
H.マイスター/ハイエ出版(1994)
3〜4人用/14歳以上/30分
絶版・入手難