フォーミダブル(Formidabel!)
右から左へ受け流す

ブタ、ヒツジ、トマト、キュウリ、コムギの5つの資源を使って交易カードを使い切る非拡大生産リソースマネージメントゲーム。フリーゼのデザインで今秋、2Fシュピーレから今年発売された。シンプルな原理でクリエイティブなコンボ作りを試される。
各自同じ枚数の交易カードが配られ、山札にして、そこから3枚を引いて手札にする。手番には市場から資源を獲得した後、手札の3枚と、場札の5枚を使って交易を行う。多くの交易ゲームとは異なり、資源を増やしたり揃えたりするために交易するのではなく、手札の交易カードをできるだけ多くなくすために交易するのだ。そのため、A→B、B→C、C→Dというようにしりとりのようなコンボができれば理想的。
交易カードは「Xを支払うと、Yがもらえる/YをZに交換できる/アクションができる」という形式になっている。トマト2個を支払ってヒツジ1匹をもらい、そのヒツジを支払って麦3つをもらい、麦3を支払ってブタ1匹をもらい⋯⋯というようにつながっていけば、資源を追加せずにカードだけ減らせる。右から、右から、何かが来てる~、それを左へ、左へ受け流すのよ~♪(ムーディ勝山)
もちろん、オールユニークな119枚のカードがそう都合よくつながるわけもなく、足りない資源は市場から調達したり、複数の交易カードで揃えたりすることになる。手札と場札、そして手持ちの資源を見て、どのカードをどの順序で使っていくか考えるのが楽しい。
誰かが交易カードを使い切ったラウンドでゲーム終了し、使い切ったプレイヤーが1人だけならばそのプレイヤーの勝利。複数いたら残った資源で勝敗を決める。終盤はお互い残り何枚で、誰の手番でゲームが終わるかを巡ってエキサイティングな展開になる。
Formidabel! / Formidable Farm
ゲームデザイン:F.フリーゼ/イラスト:S.レロイ
2Fシュピーレ(2025年)
1~4人用/10歳以上/30~45分
日本版The One Hundred 2025、今年も1位は『テラフォーミング・マーズ』
1位は『テラフォーミング・マーズ』で9年連続。10位内では昨年から2タイトルが入れ替わり、新たに『SETI:地球外知的生命体探査』と『宝石の煌き』が入った。『宝石の煌き』の10位内復帰は6年ぶり。新作では『フロマージュ』『シヴォリューション』『フィンスパン』『ストゥポル・ムンディ』がランクインした。国産トップは『スイーツランド』(うちばこや)で15位。日本人初のドイツ年間ゲーム大賞を受賞した『ボムバスターズ』は14位。
「The One Hundred」は2005年にアメリカのブログで行われたウェブ投票によるオールタイムベスト100で、日本版はこれに倣って同じ年から毎年年末に開催されている。
過去の結果:2024年/2023年/2022年/2021年/2020年/2019年/2018年/2017年/2016年/2015年/2014年/2013年/2012年/2011年/2010年/2009年/2008年/2007年/2006年/2005年