第一次世界大戦をテーマにした協力ゲーム『グリッズルド』(2015年)をコロナ禍をテーマにして今年リメイクされた作品。疫病の患者があふれている病院で医療従事者となり、限られたリソースの中で、病気や精神的なリスクと戦いながら協力して治療に当たる。
ゲームの目的は山札と手札をなくすこと。各ラウンドのリーダーが指示した枚数のカードを引き、順番にカードをプレイするか、休息するかを決める。病床カードは場に出すが、キャパシティーは7床しかなく、オーバーすると敗北になってしまう。また燃え尽きカードは自分の前に出し、プレイヤーの行動に制限がかかる上に、さまざまなハプニングが次々と襲いかかる。
キャラクターの能力を生かして次々と患者を治療し、燃え尽きないようにして難局を乗り切るためには、計画性、チームワーク、そして少々の運が運命を決める。仲間同士のサポ―トを駆使し、医療専門家として各自の得意分野を活用して初めて難局を乗り切ることができる。シリアスなテーマを高く評価されたメカニクスに落とし込んだ果敢な作品。売上の一部はNGO「国境なき医師団」に寄付される。