故アレックス・ランドルフ(1922-2004)の代表的作品で、初版は1962年に3M社(アメリカ)から発売された。2018年にアメリカで権利問題をクリアせずに再版され物議を醸したが(TGiW:『ツイクスト』の権利をめぐって
ボードにペグ(柱状のコマ)を差し込み、ペグからペグにブリッジをかけて、端から端まで相手より先につなげることを目指すコネクションゲーム。交互にペグを1個ずつボード上に差し込み、桂馬(ナイト)の距離になると、ブリッジをかけられる。こうして白プレイヤーは白い線から白い線へ、黒プレイヤーは黒い線から黒い線にブリッジをつないでラインを作れば勝利する。
きわめてシンプルなルールで、運の要素はなく、相手のラインを封じつつ、自分のラインを通す先読みの力が問われる。初心者は5分くらいであっさり勝敗がついてしまうことが多いが、やりこむほどに定石や効果的な手が見えてきて、研究書が出されるぐらい奥が深い。
コマの色はこれまで赤と黒か、赤と黄だったが、今回は囲碁をイメージした白と黒で、ゲームボードの色はブルー。ルールはこれまでの版を全て参照し、日本ツイクスト協会も加わって吟味された。ランドルフがかつて滞在した日本から、世界に発信される渾身の作品だ。