昨年はボードゲームカフェが60件以上オープンしたが、その勢いは今年になっても衰えず、あと3ヶ月を残して約50件がオープンしている。月5件以上と昨年を上回るペースである。家庭用ゲーム機が遊べるゲームバーがボードゲームバーに鞍替えしているところもあり、それも増加の一因となっている。
そのような中、マルチ商法や霊感商法で人を集めるための隠れ蓑としてボードゲームプレイスペースやボードゲームカフェが利用されているという情報が匿名で当サイトに寄せられた。安価な料金設定で大学生・若年層・親子連れなどを集め、隙を見て勧誘やマインドコントロールを仕掛けているという。
事実確認できないため団体名や店名は伏せるが、商売として成り立たないぐらいの明らかに安過ぎる金額設定や、客の数に対して店員がやたら多いことが最初のチェックポイント。また、愛好者はまず遊ばないが、マルチ商法によく用いられるボードゲームがあるので、そのお店で遊んだタイトルを検索してみるとよい。勧誘が始まったら警察や最寄りの消費生活センターに相談する方法もある。
初対面でも親しくなれるのがボードゲームの長所であるが、これを悪用する人たちが出てくるのも十分想定しておかなければならない。このリアル正体隠匿ゲームは実害をもたらす。都市部か地方を問わず、このようなケースがあることを注意喚起したい。
追記(2022/10/23):ボードゲームカフェやプレイスペースが直接関わっていなくても、客同士で知り合った人に、店外でマルチ商法や宗教勧誘をしているケースも報告されている。利用者としてはそのような場合はすぐにお店に相談すること(お店がしかるべき対応をしない場合は警察や最寄りの消費生活センターに相談すること)、お店としてはそのようなお客さんが出入りすることはイメージ悪化や風評被害につながりかねないので定期的に注意喚起し、目を光らせておくことを強く勧める。
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