ゲームマーケット2015秋:アマゾン取扱品

ゲームマーケット2015秋(11月22日、東京ビッグサイト)で発表された新作の取り扱いが、全国のボードゲーム専門店などで徐々に始まっている。輸入ゲームと違い、流通量が少ないタイトルも多く、その分だけ入手先も限られてしまうが、ゲームマーケットで買い逃した人は要チェックだ。アマゾンでは以下の作品が取り扱われている。
はんか通骨董市(OKAZU Brand)
ゲームマーケット大賞で『ミネルウァ』が優秀作品に選ばれ、もうひとつの『ゴーダッチーズ』も高く評価されているOKAZU Brandの最新作。江戸の商人となって骨董品を集めるカードゲームだ。
骨董品の列を2分割して、入札を繰り返す。ケーキ切り分け問題を多人数化させたシステムが見ものだ。同じものを集めると価値が暴落するため周りの出方を見ながら入札し、誰よりも多く儲けよう。うわさ話や贋作に要注意。
プレイ人数:3~6人用/プレイ時間:30分/対象年齢:8歳以上
ゲームデザイン:林 尚志/グラフィックデザイン:ryo@ にゃも
[セット内容]市場カード74枚、プレイヤーカード12枚、その他のカード16枚、ルールブック1冊

ヴィレッジオブファミリア(ワンドロー)
ワンドローの大型新作としてゲームマーケット前から話題になっている作品。『Game Jamboree』2号では田中としひさ氏がマンガを掲載している。「リアルタイムドラフト」という特徴的なシステムを使い、魔法のツリーハウスを建築していく。
「リアルタイムドラフト」とは、前の人の行動を待つ必要がなく、プレイヤー全員が自由なペースでカードを選ぶ、とても自由なドラフト方式。プレイヤーは卒業が近い見習い魔法使いとなり、卒業試験(使い魔たちのために住み心地の良い村を作る)での合格を目指す。森の資源を集めながら、魔法のツリーハウスを建築していき、より高く、よりたくさんのツリーハウスを建築しよう。
「見やすさ」「遊びやすさ」「雰囲気」を兼ね備えたアートワークに、見ているだけでワクワクするイラストがゲームをさらに盛り上げる。
プレイ人数:3~4人/プレイ時間:30~60分/対象年齢:6歳以上
ゲームデザイン:笠輪弘樹/イラスト:goo、アーサー/アートワーク:タンサンアンドカンパニー
[セット内容]カード:96枚、ボード・タイル、森タイル6枚、サブボード1枚、回り順タイル1枚、書斎ボード4枚、荷車4枚、課題タイル10枚、使い魔40枚(4色)、ビスケットトレイ1枚 ・ビスケット 20枚、マニュアル:2冊

ナショナルエコノミー(スパ帝国)
ゲームマーケット後、プレイレポートで注目されているカードゲーム。事業を経営するワーカープレイスメントゲームで、プレイヤーは労働者を職場に配置して製品を作り、販売し、新たな職場を建設する。
このゲームのユニークな点はお金が循環すること。プレイヤーの払った給料が労働者の家計に入り、彼らが商店で買い物をする事で再びプレイヤーの手に戻って来る。事業を真の成功に導くには国民経済全てを大きくしなくてはいけない。
プレイ人数:1~4人/プレイ時間:30~45分/対象年齢:12歳以上
[セット内容]カード(63mm×88mm)107枚、カード(44mm×63mm)108枚、説明書1枚

ナインタイル(オインクゲームズ)
『海底探険』でゲームマーケット大賞に輝いたオインクゲームズの最新作。それぞれの手元にある、9枚のタイルを自由に動かしたりひっくり返したりして、誰よりも早くお題どおりに並べる。ルールは簡単だが、タイルの裏表の組み合わせをよく考えないとうまく揃わない。子供から大人まで楽しめる、スピーディなパーティパズルゲームだ。
プレイ人数:2~4人/プレイ時間:15分/対象年齢:6歳以上

DARK ASSEMBLY(暗黒議会)(操られ人形館)
ライトゲームが多いゲームマーケットではまだまだ少数派の、遊びごたえのあるボードゲーム。魔界の中枢である暗黒議会では、今日も「政治」が行われている。
プレイヤーは暗黒議会の議員となり、「政治」を通じて多くの金貨を手に入れる。
メインボードのアクションマスに駒を置いて行動を行うワーカープレイスメント。支持者から「貢物」を巻き上げ、それを闇市で売り払い金貨を手に入れよう。ただし、政界の要人たちもプレイヤーに「納品」を求め、次第にその要求は増えていく。
「納品」は拒否することもでき、その場合代替として負債を負い、ゲーム終了時の失点となる。律儀に「納品」を行えば罰則はないが、横流しをする貢物を失うこととなるため、より多くの金貨を獲得するためには時には「納品」を拒否して負債を負うことも必要となるだろう。黒き思惑が錯綜する街でどれだけ金貨を獲得できるだろうか。
プレイ人数:1~4人/プレイ時間:60~120分/対象年齢:15歳以上
ゲームデザイン:常時次人/イラスト:新井清志
[セット内容]ゲームボード6枚、カード63枚、チップ194枚、タイル7枚、駒(青・緑・赤・黒)20個、マニュアル(日本語/English)1冊

ハートオブクラウン~星天前路~(FLIPFLOPs)
拡張にもかかわらず、ゲームマーケットで800人が並んだ話題の作品。『ハートオブクラウン』シリーズの拡張セット第5弾で、サポートカードが一新され、新たなプリンセスカードが登場。全く新しい環境でゲームが楽しめる。プレイするためには『ハートオブクラウン~フェアリーガーデン~』が必要となるので注意。

Pralaya(Domina Games)
サンスクリット語で「破壊」意味するこのゲーム。ゲームマーケットでは、イラスト担当のあさひろ氏のサイン会が行われた。
目的は、徐々に沈みゆく島から偉大な叡智と美しい生命を集め、北の山に脱出すること。より多くを持ち出した人が勝者となるが、引き際を見誤ると命を落とす事になるだろう。誰でも気軽に楽しめる、白熱のチキンレースとなっている。
プレイ人数:2~5人用/対象年齢:10歳以上

サンゴク(SANGOKU!)拡張セット「英雄たちの邂逅」(リトルフューチャー)
『サンゴク』の拡張セットで、新たに28名が参戦する。大陸を覆い尽くす一大勢力を築きあげた袁紹軍、北方の騎馬術を得意とした馬騰を中心とする西涼軍という新たな軍勢の登場により、2人対戦もより戦略的に遊べる。また1人プレイも可能になった。数々の逆境を破り、勝利を掴むことができるだろうか。初回数量限定特典として、カドマルスリーブ120枚付き。
プレイ人数:1~2人/プレイ時間:約30分

ゾンビタワー3D(cosaic)
ゾンビをテーマにした超立体的協力ボードゲーム。生存者を見殺しにしてでも、ゾンビから逃げろ!
仲間と協力してゾンビから逃げるのが目的だが、ゲームの舞台となるビルは倒壊によって完全に分断されており、各プレイヤーはほかプレイヤーのプレイスペースが見えない状態でゲームを進めなくてはならない。
声でお互いの状況を伝えあい、壁に開いたスリットを通してアイテムを受け渡しするという、立体的なボードをフル活用したシステムを体感しよう。
プレイ人数:3~4人/プレイ時間:45~60分/対象年齢:10歳以上
デザイン:川上亮&宮野華也/イラスト:リヨ、岡田真奈
[セット内容]キャラクターカード71枚、チップ173個、キャラボード5枚、ルールブック2冊、コマ類5個、巨大ボード1枚、巨大立体ボード3人用+4人用(各1セット)

TATEWARI(cosaic)
縦割り組織をテーマにした超立体的協力ボードゲーム。大学研究者らが企画開発した。青少年向け、企業・役所向けの研修教材としての採用も決定している。
ゲームの舞台は「制度疲労を起こした縦割り組織」。各プレイヤーは縦割り組織の一員となり、「他プレイヤーのプレイスペースが見えない状態」で、次々と発生するハプニングを処理し、新人を鍛え、時には修行に出し、壁にあいたスリットから別部署の人間となんとか情報やリソースを共有し、大事業を成立させなくてはならない。
プレイ人数:3~4人/プレイ時間:45~60分/対象年齢:10歳以上
企画・制作:加納圭(滋賀大学/京都大学)ほか/イラスト:ゆかがらん、岡田真奈
[セット内容]キャラクターカード71枚、チップ173個、キャラボード5枚、ルールブック2冊、コマ類5個、巨大ボード1枚、巨大立体ボード3人用+4人用(各1セット)

学園メテオ(cosaic)
降り注ぐ隕石群を駆け抜けて青春を謳歌せよ。空を灼き尽くして隕石が降り注ぐ! 破壊される街。逃げ惑う人々。この未曾有の災厄のなか、それぞれの想いを抱き、少年少女たちは街を駆ける。
プレイヤーは、隕石が降り注ぐなか、思い思いの目的を果たそうとする少年少女になり、それぞれが持つ勝利条件達成を目指す。誰がどのキャラクターを受け持っているのかは隠されており、手番では好きなキャラクターコマ1個を動かし、さらに動かしたキャラクターの特殊能力を使用することが可能。
その後ボード上に隕石が落下し、隕石の直撃を受けたキャラクターは死亡してゲームから除外される。また、直撃は受けないまでも近くにいたキャラクターは「パニックトークン」を受け取らねばならず、パニックトークンがたまると、キャラクターは「絶望状態」になり、行動不能になる。
こうして手番をくり返し、正体を推理しながらバレないように目的を達成するのだ。ボード上のどこに隕石が落下するのかはある程度予想がつくため、隕石落下を考えてどのキャラクターを動かすのか、プレイヤー同士の駆け引きが味わえる。正体を隠すドキドキ感、隕石の中を駆け抜けるハラハラ感、そして勝利に向けて行動を選択する悩ましさが手軽に楽しめる作品。担当するキャラクターにより展開はさまざまで、プレイ時間も短いため、リプレイアビリティも高い。
ゲームデザイン:川人忠明/イラスト:四季童子
プレイ人数:2~4人/プレイ時間:30分/対象年齢:10歳以上

神道(SHINTOH)(Product Arts)
エッセン・シュピールに続いてゲームマーケットでも発表された新作カードゲーム。白熱した遊びを通して日本神話が学習できる。
プレイヤーは神主となり、収穫した供物を捧げて、神の加護の獲得を巡って競り合う。基本はオークションゲームで、競りに捧げる供物の量や、絶妙なタイミングでのパス、神器の使い方など、勝利の為には戦略が欠かせない。
また、パッケージに同封されている古事記解説書を読むことで、更に勝利に近づけるだろう。
ゲームデザイン:Takashi Sakaue/イラスト:佐々木香奈、フー星人/グラフィックデザイン:Takashi Sakaue、ロサ
プレイ人数:2~4人/プレイ時間:20分/対象年齢:6歳以上
[セット内容]古事記解説書1冊、ルールブック1冊、カード52枚

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