第1回名古屋ボードゲームフリーマーケット、参加者400名

1月11日(土)、ウィンクあいち(名古屋駅徒歩5分)にて、第1回名古屋ボードゲームフリーマーケットが開催され、約400名の来場者で賑わった。
昨年は福井、大阪、新潟、東京で行われ、今年も札幌で行われている中古ゲーム中心の即売会。入場料は無料で入場券なども発行されないため、何人の来場者があるかは蓋を開けてみないと分からない。今回の名古屋では、後援の「テーブルゲームほわっとぷれい」が提供した資金の範囲内で一番大きい会場を予約したという。結果的に混雑しすぎず、閑散ともしない広さとなった。
名古屋ボードゲームフリーマーケット:会場の様子
主催者を悩ませる(行列が禁止されているところが多い)開場前の来場者もほとんどなく、10時半の開場はスムーズに行われた。参加者は整然と入場したが、中古ゲームに人が集まり、うず高く積まれた中古ゲームが飛ぶように売れていった。1時間ほどで完売するところも。確かに一点ものばかりである上に、お値段も新品と比べると手頃とあれば、買い逃すまいと血眼になるのは必定だろう。
中古だけではなく、ショップや同人も売れ行きがよかったようだ。東京のフリーマーケットでは同人が苦戦したこともあって、少なめに用意したところ、想像よりよく売れたという声を何人かから聞いた。ゲームマーケットに参加したことのない地元の愛好者が手にとったものと見られる。全体的にカップルやファミリー層が目立っていた。
また出展者・来場者が、名古屋近辺にとどまらなかったことも成功につながった。これは実行委員長のアバンさん(ポッドキャスト「フランとアバンの仲間たち」、写真)の人脈によるところが大きい。東京・高円寺のすごろくや、プレイスペース広島、千葉のYbYゲームズ、京都のタンサンファブリークなどが出展。関西から参加した参加者によると、ざっと見た感じで来場者の2割が関西勢なのではないかという。名古屋の地の利を最大限に活かしたといえるだろう。ポッドキャストで聞くアバンさんの笑い声は心を楽しくさせるが、リアルな笑顔も和む。

地元名古屋の同人サークルやショップも大活躍。交通費や運送費がほとんどかからないところが大きなメリットである。
プロダクトアーツ
世界水準のボードゲーム製作に挑んでいる坂上卓史さん。持ち込んだ『COMPANY: BOCG』は売り切れ、最新作『BIRTH』、準新作『AKINDO』も売れ行きが好調とのこと。昨年のコミケでデザインを担当した『管コレ(真空管ドールコレクション)カードゲーム』は展示のみだったが注目されていた。
鍋野企画
『王様のマカロン』で鮮烈なゲームマーケットデビューを飾った同人サークル。昨年の秋のゲームマーケットで発売した『犯人は踊る』と、このイベントに合わせて特注で製作した人狼コインを頒布。人狼コインは、財布に入れておいて気軽に遊べるスグレモノだ。ご夫婦と2人のお子さんでの参加。


みさき工房
ゲームマーケットの常連となっている同人サークル。当サイトの通算ベスト10では8位にランクインしている。最新作の『ラクールコロシアム』など、いくつか持ち込んだ作品は次々と売り切れ。「もっと持ってきてもよかったかも。」木製コマセットも頒布していた。
ゲームストア・バネスト
名古屋のボードゲームシーンを牽引してきたボードゲーム専門店。今年開店15周年を迎える。店長の中野さんが大張り切りで、ワゴンセールなどが好調で飛ぶように売れていた。前日にお店を訪問してインタビューしてきたので、後日報告する予定。

ボードゲーム共和国
豊橋でボードゲームの普及を進めている会社。11名の社員を擁し、イベントや学童保育などへの出張ボードゲーム会を行っている。全国的にも珍しい活動なので、今後注目していきたい。

午後からは売り切れた中古販売ブースなどを利用してフリープレイが行われていた。名古屋の愛好者が交流できたことが最大の収穫で、ここでのつながりをもとにして、名古屋のボードゲームシーンがさらに盛り上がっていくだろう。たいへんな盛況に、第2回の開催もほぼ決定したようである。
第1回名古屋ボードゲームフリーマーケット

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