もう1枚めくるかどうか
めくったカードのアルファベットで単語を考えるカードゲーム。『ケイラス』のW.アティアの作品である。アティアは寡作で、これまで5タイトルしか発表していない。タイトルの「太極拳」はゲームとはあまり関係なく、アルファベットとマークにそれらしきデザインがほどこされている程度だ。
手番には1枚カードをめくって、そのアルファベットで始まる単語を何かいう。これはまず簡単だろう。できたらもう1枚。1枚目にめくったアルファベットで始まり、2枚目にめくったアルファベットを含む(何文字目でもよい)単語をいう。
2枚目でもいえたら3枚目へ。こうしてアルファベットを増やしては単語をいうというのを繰り返す。途中でやめたとき、一番多いマークのカードをもらえる。カードをめくってからいえなかったら、時計回りにほかの人がチャレンジし、できた人がカードをもらう。
めくる前にやめた場合も、時計回りにほかの人が1枚加えるチャレンジができる。手番のプレッシャーで思いつかないところが、傍目八目で分かることもある。ただしそれにはカードを出さなければならず、失敗すると没収されてしまう。
写真では1枚目のSでSay、2枚目のTでstay(滞在する)、3枚目のNでstation(駅)、4枚目のJ/Yでsimultaneously(同時に)と伸ばした。長めの単語を適当に思いついて、その中にあることを期待するという感じだった。妻とサシで勝負して1枚差で勝利。ボキャブラリー勝負ではあるが、ちょっと考えて無理そうなら切り上げることにして、テンポよく遊べた。ドイツ語やサンスクリット語を思いついたり、妻は妻でacidification(酸性化)とか専門用語を出したりと(夫婦として)面白い。
Tai Chi Chuan
W.アティア/カクテルゲームズ(2007年)
3~5人用/12歳以上/30分
国内未発売