予めノミネートしていた16タイトルから、ファイナリストとして『キクラデス』『ハンザ・テウトニカ』『リンク』の3タイトルを選び、今年一番多く遊んだゲームとして『リンク』を大賞とした。フランスのゲーマーには新しいスタイルで、アメリカゲームでもドイツゲームでもないことを評価している。
今年は注目リストを公表しなかったが、その理由として、年々発売される新作がどんどん増え、フォローしにくくなっている状況を説明。しかし量が増えることで質が下がっていないのは、ビデオゲーム、TCG、コミック、TRPGの業界が行き詰まり、ボードゲームに才能が流れ込んできているからだと分析する。そこでほかのレジャーにはないボードゲームの社会性がクローズアップされ、『リンク』や『ディクシット』などコミュニケーションゲームが成功しているという。
ファイナリストとして挙げられた『キクラデス』は、フェデュッティ氏の友人のデザイナーによる作品ながら昨年マイベストゲームに選ばれた『スモールワールド』と同じ古典的な征服ゲームで、テンポがよいこと、展開が多様なこと、コンポーネントが豪華なことなどが評価されている。
『ハンザ・テウトニカ』については、ドイツゲームらしい重量戦略ゲームであり、飽きつつあるジャンルであるけれども、するべきことが多く、計算が必要で、脳が活性化されるゲームであるという。
ほかにノミネートされたタイトルについては下記のリンク参照。
・Bruno Faidutti:Mon jeu de l’année 2010
・ゲームストアバネスト:リンク