ドイツのボードゲームサークル「ヒッポダイスゲームクラブ」は、第21回となるデザイナーコンテストの結果を発表し、アメリカ人のD.サリバン氏が優勝した。
ヒッポダイス・デザイナーコンテストは毎年開かれているアナログゲームのアイデアコンテスト。未発表(製作数100部以下)のゲームが対象となる。A4用紙2枚にルールと写真を添付してエントリーすると、選考の後で試作品を送るよう通知される。その中から、推薦リストと決勝リストが選ばれ、さらに結晶の中から3位まで順位付けがなされる。
今年も選考委員は大手ボードゲームメーカーの編集者8名と、年間ゲーム大賞の審査員1名があたった。150タイトルほどの中から選ばれたD.サリバン氏の作品『貴族(Noblemen)』は、16世紀のイギリスを舞台にエリザベス1世の宮廷に影響力を及ぼすゲーム。所要時間は90〜120分となっている。
2位はJ.アラーズ氏(ドイツ)のカードゲーム、3位はS.リストハウス氏(ドイツ)のボードゲームが入賞した。このほか、今年は特別賞としてベスト子供ゲーム(Bestes Kinderspiel)がS.ブロイアー氏(ドイツ)に、夜中遊べるベストゲーム(Bestes Abendfüllende Spiel)がM.ティール氏(ドイツ)に贈られた。
ヒッポダイス賞で外国人が受賞するのは、2005年に『スクウェア・オン・セール』で優勝した澤田大樹氏以来3年ぶり。
・Hippodice Spieleclub e.V.:Endrunde 2009