つくば自宅ゲーム会 09/01/28

つくば自宅ゲーム会 09/01/28

 体調が悪い上に仕事も多くて、なかなか遊ぶ時間がもてなかった1月。何とか取り返そうと平日自宅ゲーム会を開いた。
 ボードゲームという趣味は、自分の時間が取れないということのほかに、遊ぶ仲間が見つからないということもモチベーションを下げ、趣味を断念させかねない。この時間と仲間という2つの条件が揃わなかったために、ほかの趣味に移ってしまった人も少なくない。遊べないのに(遊べないから?)つい買い込んでしまって未プレイ品が増えてきたら要注意。
 前半遊んだゲームはbiscoの地雷備忘録に出張レビューを掲載しますので、そちらをご覧下さい。

キャプテンシャーキーレッドノベンバーを救え!ぐらぐら牧場

キャプテンシャーキー(Capt’n Sharky / K.ハファーカンプ / コッペンラート, 2007)

得意な人は初見でも強く

 ゲーム内容はこちら。かゆかゆさんが絵探しでもパチンコでも才能を見せてダントツ1位。子供ゲームだが、絵探しは早い者勝ちなので本気にならざるを得ない。本日で一番本気になった。パチンコは経験者の実力を見せようと思ったが、船に入った宝石がバウンドして外に飛び出してしまう。こっそり練習しておきたい。

レッドノベンバーを救え!(Red November / B.フェデュッティ / ファンタジーフライト, 2008)

レッドノベンバーを救え!密室のパニックドラマ

 とんでもない潜水艦に乗り込んだものだ。船内のあちこちで火事や浸水が起こるし、ハッチが壊れて部屋に閉じ込められるし、おまけに酸素は薄い。原子炉エンジンは爆発寸前で、船体は水圧でつぶれそう。こんなとき巨大イカが襲ってきたら、もう泣きっ面に蜂だ。苦しい、出してくれ!
 今、陸上に無電を打った。60分後に救助が来るという。それまでこの潜水艦はもつだろうか? かゆかゆ隊員はもうアクアラングを取って逃げ出す準備をしている……。
 潜水艦には4人の船員がいる。めいめいが手分けし、アイテムをもって緊急事態が起こっている部屋に向かい、対応に当たるのだ。エンジン室で火災発生。しかも原子炉も温度が異常上昇を続けている。まずはここからだ!
 ハッチを開ける。アッツイ! ふうか隊員がウォッカをあおって中に入る。ウォッカを飲むと、火事の部屋に入れるようになるほか、作業が3分早くなるのだ。ふうか隊員はこれにあと5分かけて消火することにした。10面ダイスを振って、8以下なら消火成功だ。つまり成功率80%。行けー! (コロコロ)……何と10だったー! 消火失敗!
 失敗してもかかった時間は取り戻せない。移動と作業に使った分だけ時計を進めて、その分だけ次のアクシデントが出てくる。火事が拡がる! 原子炉が臨界間近! 水圧上昇!
 こうして皆死に物狂い。幸い火災は消し止められ、原子炉も回復した。かゆかゆ隊員は口とは裏腹に的確な判断で緊急性の高いところから対応。moon隊員はアイテムをたくさん集めた途端につまづいて全部壊してしまうなんてドジを踏みつつ、ダイス目は冴えていた。ふうか隊員はさらにウォッカをあおり大活躍。そして終盤。
 イカが襲ってきたら、外部ハッチを開けて潜水艦の外に出て行かないといけない。ところが外部ハッチのある部屋はどれも大浸水で入れない。ふうか隊員が最後の力を振り絞り1つ目の浸水を除去。でも飲みすぎでつぶれてしまい寝てしまう。後を継いで2つ目の浸水に取り掛かる私。
 ようやく取り除いたところに悲劇は待っていた。その部屋に火事発生。この消火に失敗して焼死してしまう。潜水艦救助まであと5分というところだった。結局、潜水艦は沈没せずに残りの3人は無事救助されたが、ふうか隊員はまだ眠っていた……。


 緊急性の高さと、各隊員の位置と持ちアイテムをもとに、作業の優先順位を相談し、協力して作業に当たる。この頃協力ゲームが多いのは、愛好者が新しい刺激を求めるからだろうか。このゲームでは展開がアイテムの引きとダイス運に大きく依存しているので、機転をきかせるというよりも、ままならないシチュエーションを楽しむゲームと言えそうだ。ゲームの設定では60分だが、実際には90分くらいかかる。

ぐらぐら牧場(Wackelkuh / B.ポコルミック / ハバ, 2008)

生まれたてなのかBSEなのか

 足がグラグラしている牝牛エルザの足元から、タイルを抜く棒倒しゲーム。しかも手ではなくてフォークを使って抜かなければならない。
 エルザは結構大きな木製のコマ。顔はかわいいが、実はBSEなんじゃないかと思うほど安定感がない。前足は固定だが、後ろ足は紐でつながっているだけ。どちらかの足が曲がっただけでも、たちまちバランスを崩してグシャッと倒れる。だから足元のタイルはそろりそろりと。要集中力。
 タイルを一番多く集めた人の勝ち。年長者ルールでは、タイルに描かれた花の数が点数になる。最初のうちは抜けるタイルがたくさんあるが、最後は足の真下ばかりで実に難しい。
 子供ゲームで使えるシステムの種類は、記憶やレースなど限られている。磁石を使ったギミックに走るのも、種類が少ない中で新しいものを作ろうとするからだろう。その中でアクションゲームは大人だけでも楽しむことができる。ドイツゲームは、子供らしいデザインとは裏腹に木のコマも紙のタイルも絵もしっかりしているから、大人だけで遊んでもバカバカしくならない。

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