東海道沿岸を周遊『波路』日本語版、10月上旬発売
親日家のフランス人デザイナー、A.ボウザが『東海道』(2012年)から10年経った今年発表した続編。今度は江戸時代の漁師となって東海道沿岸の太平洋を船で周遊する。
『東海道』と同様にトラックを好きなだけ進んで空いているマスのアクションを行う。常に一番進んでいないプレイヤーの手番となるため、ゆっくり進んで手番を増やすか、早く進んでアドバンテージを取るかの選択がある。
道中では、素晴らしい海の生き物を目の当たりにしたり、色とりどりの魚を釣ったり網にかけて棚をいっぱいにしたり、浅瀬で多くのカニやエビを捕まえたりする。また途中の桟橋で釣り具をグレードアップしたり、捧げ物をして海の神々を楽しませることもできる。神々の意志に従えば、聖なる恩恵がもたらされる。
『東海道』を引き継ぐシンプルなルールながら、海での漁や、航海中のさまざまなイベントなどのアクションが新しい作品。引き続きフランス人による江戸文化テーマのアートワークも注目される。
内容物:ゲームボード 1枚、船ボード 5枚、船駒 5個、勝利点マーカー 5枚、景観カード 60枚、景観ボーナスカード 3枚、桟橋カード 20枚、神宿る岩カード 20枚、捧げ物トークン 20枚、甲殻類トークン 50枚、魚トークン 48枚、網トークン 12枚、到着順トークン 5枚、布袋 1つ、ルールブック 1冊
合体する浮島のエリアマジョリティ『エリアンティス』日本語版、9月17日発売
ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート作品『カール大帝(2000)』をクラニオクリエーションズがリメイクして昨秋発売した作品。ゲームが進むにつれて合体していく空の浮島に、魔法使いの学校が生徒を送り込み、覇権を争う。
手番には、カードを1枚プレイして生徒コマを4つを島と影響力に割り振る。それから母なる大地コマを一定数進め、降り立った島で影響力の最も大きいプレイヤーは自分の塔を建てることができる。生徒コマは特定のプレイヤーのものではなく、色ごとに影響力の大きさに基づいて誰に属するかが決まるという二重のエリアマジョリティがゲームのポイント。
同じプレイヤーが隣接する島を支配すると島同士が合体する。島に置かれたコマはそのまま置かれ続けるが、危ういバランスであれば逆転されるかもしれない。島が3つになるか、生徒がなくなるか、誰かが塔を全て建てきったらゲーム終了で、塔の数で勝敗を決める。
『カール大帝』のプレイ時間60分からスピーディにバランス調整されたほか、キャラクタースキルのあるエキスパートモードや、チームプレイモードなど3種類のゲームモードも追加。美しいイラストとともに、新しい楽しみ方ができる。