ローゼンベルクの2人用『オラニエンブルガー運河』日本語版、2月上旬発売
シュピールヴォルクス(ドイツ)と同時発売となるローゼンベルクの最新作。『祈り、働け』や『ル・アーブル』の建物メカニクスを発展させた作品で、19世紀を舞台に、プロイセン王国ブランデンブルグ州に建設された運河で工業を開発する。
アクションボードでリソースの獲得、線路や建物などの建設、建物のカードの獲得を行う。効果の異なる120枚の建物カードからゲームごとに24枚が登場し、ゲームの展開が毎回変わる。
リソースの獲得は建物ごとに2回しか発動できないため、条件をどこまで整えてから発動させるかがポイントとなる。状況と条件、そして得られるリソース量とのバランスを見極め、より効果的なタイミングで建物を発動させなければならない。
ギリギリの選択でのリソースマネージメントが求められるコアゲーマー向けの作品。120枚が入った拡張カードパックIとIIを同梱し、建物はすべて合わせると360枚と、毎回異なるカードを使っても15ゲームは遊べる計算だ。ソロプレイモードもある。
(写真はドイツ語版)
ラセルダの重量級『リスボア』『ウェザーマシン』日本語版、1月28日発売
ふるりん本舗は1月28日、『リスボア(Lisboa)』と『ウェザーマシン(Weather Machine)』の日本語版を発売する。共にゲームデザイン:V.ラセルダ、イラスト:I.オトゥール、『リスボア』は1~4人用、12歳以上、60~120分、22000円(税込)、『ウェザーマシン』は2~4人用、14歳以上、60~150分、25850円(税込)。
いずれもキックスターターを経て発売された大箱の重量級ゲーム。印刷された木駒にダブルレイヤーの個人ボードなど、海外価格150ドル超という値段に見合った豪華なコンポーネントとなっている。
『リスボア』は2017年にイーグル・グリフォンゲームズ(アメリカ)から発売された作品。フランス・金のダイヤモンド賞2位、カンガ・オーストラリアテーブルトップ賞で3部門すべてにノミネートされベストゲームプレイ部門で大賞に選ばれている。1755年の大地震で壊滅したポルトガルの首都リスボンで、国王や宰相らの力を得て復興する。
手番にはカードを1枚プレイし、カードの種類と置いた場所によって異なるアクションを行う。永続効果でアドバンテージを取りつつ、他プレイヤーと協力して瓦礫を除去し、建物を作ってマジョリティを取り、公共施設を得点に結びつけ、条件を満たす得点カードを取っていく。山札がなくなると決算で、2回の決算で勝利点を競う。アクションの選択肢の広さに加え、永続効果による成長が味わえる作品だ。
『ウェザーマシン』は昨年秋にイーグル・グリフォンゲームズ(アメリカ)から発売されたばかりの新作。気象操作プロジェクトで洪水や干ばつなどの自然災害を克服するワーカープレイスメントゲーム。
手番には科学者コマを移動してマシンを増設し、論文を発表する。全員が手番を行った後にマシンを作動させて実験を行い、気候ポイントを獲得。こうして誰かがノーベル賞を受賞するなどの終了条件を満たしたら最終決算を行い、気候ポイントで勝敗を決める。
ウェザーマシンを使うたびに地球上の他の場所の状況も変化してしまうため、うまく副作用を抑えつつ、災害の恐怖を抑制するには、プレイヤーボードをどのように増設していくかがカギとなる。こちらも多角的な成長の楽しみが味わえる作品。
評判の確立した『リスボア』と、より重厚になった最新作の『ウェザーマシン』。どちらを遊ぶ?