夏休みに国産の新作ゲーム続々
学校の夏休み入りに合わせるかのように、国産の新作が続々と発売されている。いまどきの子供たちは塾や習い事で夏休みのほうが忙しいくらいだが、せっかくの休みだから、友達や家族とゆっくり遊ぶ機会を作ってもらいたい。
・エイベックス:「Karutacio」カルタッチョ オフィシャルサイト
・ニコニコ動画:カルタッチョ・サッカー
・Amazon:カルタッチョ ベースボール
・Amazon:カルタッチョ ゴルフ
・YouTube:ひらがなさいころゲーム
・Amazon:馬場雄二先生の漢字サイコロゲーム
・マイコミジャーナル:メガハウス、焼肉で競争する『〜お肉バンバン取り合いゲーム〜焼肉王』発売
・日経プレスリリース:エポック社、ボードゲーム「スーパー特急大集合!鉄道旅行ゲーム」を発売
・Exciteニュース:吉本芸人のギャグを披露しなきゃいけないジェンガ
輸入ゲームとしては今月に『ドミニオン:陰謀』が発売されたほか、来月には、『パンデミック』、パンデミック拡張セット『絶体絶命』、『スモールワールド』など海外の人気ゲームの日本語版が目白押し。これで夏休みのボードゲームライフは充実間違いなしだ。
『ドミニオン』パッケージ変更のワケ
ドイツ年間ゲーム大賞を受賞した直後、拡張第1弾『陰謀』が各国で発売されてさらに盛り上がりを見せている『ドミニオン』。ドイツ語版のパッケージだけが、第3版から変更になったのをご存知だろうか。
英語版と同時発売されたドイツ語初版のパッケージは、日本語版と同じ。馬に乗った兵士たちが高台から、煙の上がった街を眺めている構図だ。
このパッケージは、日本語版だけでなくオランダ語版、スペイン語版、ポーランド語版など、全ての外国語版で採用されている。英語版は、第2版で色が少しだけ明るくなったが、絵は変わっていない。
ところがドイツ語版だけ、第3版からパッケージが変わったのである。大賞にノミネートされる以前のことであった。今度は街の中を白馬に乗った王子様が闊歩し、それを周囲の人物が取り囲んでいる風景。陰謀渦巻くという感じだが、一見平和そう。マティアス・キャトレインだったイラストレーターはミヒャエル・メンツェルに。
この変更について、ドイツのゲームサイト「クリッケンアーベント」はハンス社の説明として以下のように伝えている。
「キャトレイン氏には、以前に伝えた内容から誤った印象を与えてしまったことを申し訳なく思っています。カバーの変更をしたのは、前のカバーにあった戦争の表現が、ドイツ語圏で猛烈な批判を浴びて、売りにくくなってしまったという事情だけです。キャトレイン氏にイラスト力の競争をさせるつもりはありませんでした。」
日本ではほとんど気にも留められないことで、箱絵の変更までしてしまうドイツメーカー。その理由は戦争のイメージをなくすというものであった。年間ゲーム大賞を狙うか否かにかかわらず、常日頃からそれだけファミリーを意識しているということでもあろう。このような意識が、『ドミニオン』の大賞受賞に結びついたのではないだろうか。
・“Ausführlicher” Spieltest: Dominion (Hans im Glück) / SPIEL DES JAHRES 2009