書籍『ボードゲームが人を変える、まちを変える』8月1日発売
社会の諸問題を解決することを目的とし、国内だけで400タイトル以上もある「シリアスゲーム」のガイドブック。著者は上原一紀氏(NPO法人サービスグラント)、飯島玲生氏(エヌ・ティ・ティ・データ経営研究所)、石神康秀氏(ゲーミフィ・クリエイティブマネジメンツ)で、千葉商科大学での講義「シリアスゲームデザイン」をベースに、ゲームの活用事例や学生の作品なども紹介しながら、オリジナルゲームのつくり方を6つのステップにわけて解説する。
はじめに基礎編としてシリアスゲームの効用や活用事例を紹介した後、実践編としてシリアスゲームの作り方を「社会課題の構造化」「『テーマ』と『メッセージ』の設定」「『体験』の設計」「『場面』の設計」「プロトタイプの作成」「テストプレイの実施」というステップで説明。実際に大学講義で作られたシリアスゲームづくりを例示する。
発売にあたって8月5日、千葉商科大学(市川市)にて誰でも参加可能な「シリアスゲーム体験会」が行われる。著者が一同に会して書籍紹介を行うほか、「東京23区の政策」「地域ごとのゴミの分別の違い」「児童虐待の現状およびその解決方法」などをテーマにした5種類のゲームを体験できる。14:00~16:00、参加無料。申込みはウェブにて前日まで。
取らないトリテ『波乱と海原』日本語版、8月上旬発売
トリックテイキングゲーム『ストライフ』(2015)および『テキサスショーダウン』(2018)をリメイクしてリオグランデゲームズ社(アメリカ)が先月発売した作品。ヨットマンとなって、荒れた海からのの寄港を目指す。海の危険回避を、トリックを取らないというかたちで表現した。
マストフォローで手札をプレイし、全員が出したカードの中で枚数が多い色(多くはリードカラー)の中で最大の数を出したプレイヤーが1ペナルティポイント。規定ポイント到達でゲーム終了となり、ペナルティポイントの最も少なかったプレイヤーが勝者となる。
数字の大きいカードほど危険が大きく、フォローできない場面で出したいところだが、他の人もフォローできなければ同じ色を出されて獲得するハメになってしまうかもしれない。スートごとに数字帯が異なる中、最後の1枚まで油断できないトリックテイキングゲームだ。
内容物:8つの異なる色のカード60枚、ルールシート2部