シュピール’12:開幕
主要メーカーの代表が組織するボードゲーム専門委員会(Fachgruppe Spiel)によると、2012年のボードゲーム売上は国内では落ち込んでいるものの、輸出が盛んでシュミット社やコスモス社などは輸出額が2〜3倍、フッフ社は売上における輸出の割合が3割に達し、ハバ社も7%と堅調に増加しているという。
主催のフリードヘルム・メルツ社は「遊ぶ人が多様化し、多様なボードゲームが作られるようになった(Unterschiedliche Menschen mögen unterschiedliche Spiele)」と分析。今年は特にダイスゲーム(『ダイスマニア(Würfelmania)』『ペスカード(Pescado)』)と協力ゲーム(『アンドールの伝説(Die Legenden von Andor)』『エスケープ(Escape – Fluch des Tempels)』)に焦点を当てて紹介している。
・Internationale Spieltage SPIEL
『ユークロニア』日本語版、11月下旬→1月下旬発売
『イノベーション』のカール・チャデクがデザインし、今年のエッセン・ボードゲームメッセでフランスのイエロ社から発売される最新作。同氏がデザインした『ローマに栄光あれ(Glory to Rome)』のセルフリメイク作品である。
驚異の都、ユークロニア。恐竜はいまだ絶滅せず、遺跡の寺院の柱は住人達の誇りを示すかのように高くそびえ立っている。探検家や商人が財宝を求めて遠くへ旅立ち、労働者や恐竜は建築家の指示のもと、ジャングルの真ん中に偉大なるユークロニアを建築している。
プレイヤーは、とある貴族の家の当主となり、ほかの一族と争い、新たな建物を建造して、勢力を競う。アクションや資源を消費し、建物を建設し、得点にする。勝利のために求められるのは、徹底したアクション数や手札枚数、資源の数などのリソース管理と、建築した建物の効果を効率よく利用する判断力だ。
12月25日追記:ホビージャパンより1月下旬に発売延期が発表されました。